ドイツの自動車メーカー「アウディ」は3日、同社の高性能車RS4の前方部分にもたれかかってバナナを食べる少女をあしらった広告について謝罪した。同広告をめぐっては、少女のポーズが「挑発的」で、子どもの命を脅かすものだとの批判が上がっていた。
アウディはこの日、「みなさんからのご意見を受け、このことについてきちんと説明させていただきたい。私たちは子どもたちのことを大事に思っている」とツイートした。
「アウディRS4はは家族向けの車で、緊急ブレーキシステムを含む30以上の運転支援システムを搭載している。そのため、このキャンペーンのために様々な家族の一員を登場させた」
We hear you and let’s get this straight: We care for children. The Audi RS 4 is a family car with more than thirty driver assistance systems including an emergency break system. That’s why we showcased it with various family members for the campaign. (1/3)
— AudiOfficial (@AudiOfficial) August 3, 2020
Twitter の投稿の終わり, 1
続けて、「このような無神経な画像を使用したことを心からおわびし、今後は使用されないよう徹底する。また、このキャンペーンがどのように作られたのか、そしてこの件について管理体制に問題はなかったか、直ちに社内で調査する」と書いた。
We sincerely apologize for this insensitive image and ensure that it will not be used in future. We will also immediately examine internally, how this campaign has been created and if control mechanisms failed in this case. (3/3)
— AudiOfficial (@AudiOfficial) August 3, 2020
Twitter の投稿の終わり, 2
SNSで批判
この広告に対しては、子どもが車のフロントグリルにもたれかかっていると、運転手から子どもの姿は確認できないだろうとの指摘も上がっていた。
また、バナナやスポーツカーは男性の欲望の象徴とみられることが多いことから、性的なものを連想させるものだとの批判もあった。
この広告には英語で、「あなたの胸をさらに高鳴らそう。あらゆる側面で」とのスローガンが付けられている。
ツイッターでは、「あなたの胸をさらに高鳴らそう。あらゆる側面で、だって? 口にバナナをくわえた子どもと派手な車を使った画像こそ、あらゆる側面で相当間違ってる」との指摘や、「幼い女の子が男性器の象徴を持っているなんて。意図は明確だ。かなりね」といった声が上がっている。
ほかにも、「全部みてみよう。赤=エロチシズム、スポーツカー=性的能力の代替、動物柄のミニスカート=性的魅力、バナナ=男性器の象徴。なのに、全部偶然だって言うのか」とツイートする人もいた。
一方、「自分はこのメッセージをこう捉える。アウディRS4=家族向けの車。自分の娘が胸を高鳴らせてくれるように、RS4もそうしてくれる。そのどちらも当然かっこいいと」との声もあった。
親会社の広告も物議を醸す
親会社の独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)も今年5月、ソーシャルメディア上で同様の論争を引き起こした。
物議を醸したVWの「ゴルフ8」の広告動画は、肌の黒い男性が巨大な白人女性の手で移動させられ、黄色のゴルフ8から遠ざけられるという内容。
男性は最後に指ではじかれ、レストランの中へ消える。レストランには「小さな植民地人」を意味する「Petit Colon」と書かれてあった。
"食べる" - Google ニュース
August 05, 2020 at 11:52AM
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バナナ食べる少女の広告、「無神経」だったと謝罪 独アウディ - BBCニュース
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