2月3日は節分 恵方巻きを食べる理由とは
2020/02/03 10:47 ウェザーニュース
節分(2月3日)に恵方巻(えほうまき)を丸ごと頬張るという慣習は、いつ、どこで始まったのかは諸説があり、必ずしも明確ではありません。また、なぜ恵方巻というのか? 大量廃棄が話題になるなどすっかり国民的行事食となった「恵方巻のなぜ」に迫ってみました。
ウェザーニュースでは、2019年1月31日に「恵方巻きを食べますか?」という調査を実施しました。
全国的には「昔から食べていた」が最も低い割合で24%だったのですが、エリア別で詳しく見ると、近畿では6割を超えていました。また、近畿に近い中国・四国エリアでも3割を超えており、北・東日本に比べて高めです。
(1)江戸時代、節分の時期に美味しい香の物を巻いた海苔巻きを切らずに恵方を向いて食べて縁起をかついだ
(2)幕末から明治にかけて大阪船場の商人の商売繁盛、無病息災、家内安全祈願を願って
(3)船場の女性が階段の中段で太巻きを丸かじりして願いごとをした
(4)船場の旦那衆のあそび
また、歳時記×食文化研究所の北野智子さんは子どもの頃の思い出を振り返ります。
「私は大阪生まれの大阪育ちですが、小さい頃から節分に母が作る巻き寿司を頬張っていました。無言で一本丸かぶりする風習で、子どもには多過ぎたのですが、巻き寿司は福を巻き込んであるから『切って食べたらあかん』と言われ、がんばって食べていました。当時は日本中の人が同じように食べているものだと思っていました。
『大阪寿司』と総称される巻き寿司や押し寿司がよく食べられていたのは、関西には『なれ寿司』の伝統があったこと、旦那衆(船場や道頓堀などの)に重用されたこと、また、特に大阪では持ち帰り寿司の需要が高かったことによるのではないでしょうか」
しかし、恵方巻がネーミングとともに全国的な行事食として広まったのは、1998(平成10)年大手コンビニが、海苔巻きの販売に際してネーミングしたのがきっかけとされます。
私たちを守ってくれる歳徳神(としとくじん)がいる方角を恵方(吉方)といい、その方角に向かって事を行えば、何事も吉とされています。」(北野智子)
今年の恵方(吉方)は西南西です。食べるときには、その年の恵方を向き、1本丸ごと食べ終わるまで一言も発せず、願い事を念じ続けるべしとされています。みなさんはどんな願い事をこめて平成最後の恵方巻を頬張りますか?
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February 03, 2020 at 08:45AM
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