2020年02月12日20時26分
【マンチェスター(米ニューハンプシャー州)時事】米大統領選の民主党候補指名争い第2戦のニューハンプシャー州予備選が11日投開票され、急進左派のサンダース上院議員(78)が勝利した。2位は最若手の穏健派ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長(38)。初戦のアイオワ州に続きこの2人がトップを争う激戦を展開し、今後の指名争いに弾みをつけた。
サンダース氏は支持者の前で「この勝利はドナルド・トランプ(大統領)の終わりの始まりだ」と勝利宣言した。ブティジェッジ氏は「サンダース氏のことは高校時代から尊敬してきた。素晴らしい結果を祝福する」と語った。3日のアイオワ州党員集会では集計トラブルから勝者が確定せず、11日の予備選は一層の注目を集めた。
隣接州のバーモント選出で地の利のあるサンダース氏に対し、ブティジェッジ氏は直前まで投票先を迷っていた有権者から最も多くの支持を集め健闘。CNNテレビによると、全投票所の97%の集計が終わった時点で、サンダース氏が得票率25.9%。ブティジェッジ氏が24.4%で続いた。
3位にはクロブシャー上院議員(59)が19.8%でつけ、穏健派の支持をブティジェッジ氏と分け合った。左派ウォーレン上院議員(70)が9.3%で続いた。バイデン前副大統領(77)は5位の8.4%と、初戦に続く惨敗となった。
民主候補指名争いは、各州・地域に割り振られた約4000の代議員の過半数を獲得した候補が勝者となる。CNNによると、ニューハンプシャーに割り当てられた24代議員は、サンダース氏とブティジェッジ氏がそれぞれ9、クロブシャー氏が6獲得する見通し。
バイデン、ウォーレン両氏は、得票率15%に満たず代議員を獲得できなかった。バイデン氏にとってアイオワに続く惨敗は、トランプ氏に「勝てる候補」というアピールに深刻な疑問を投げかける結果となった。一方、指名争いでは、台湾系起業家のヤン氏とベネット上院議員が11日、撤退を表明した。
2020-02-12 11:26:00Z
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