家にいる時間が長いと、おなかが空いていないのに冷蔵庫を開けてしまうことはない？ きっと「こんなに食べるつもりじゃなかったのに……」と食べた後に後悔している人も多いはず。今回は、そんな食べ過ぎてしまう原因と解消法について、食欲コンサルタントでアスリートフードマイスターの村山彩さんに伺った。
食べ過ぎてしまう人に多い、NG習慣は？
以下の項目に当てはまる人は、必要以上に食べてしまっているかも。
□ジャンクフードを頻繁に食べる。
□糖質の多い食べ物を好む
□単品で食べることが多い
□食事制限などの激しいダイエットをしている
□1食に20分かけない、早食いである
□睡眠不足
原因は？
「食べ過ぎてしまう人は、食べること＝快楽になっています。食べると、脳内麻薬とも呼ばれ多幸感のある『β-エンドルフィン』や、『ドーパミン』などの神経物資が出るので、私たちはもっと食べたくなります」と村山さん。食欲のアクセルペダルは脳内報酬系、回転するエンジンは視床下部の摂食中枢、ブレーキの役割は満腹中枢が担っている。1食20分かけられない早食いの人は、ブレーキである満腹中枢が働く前に食べ過ぎてしまっている場合が多い。食べ過ぎを防ぐには、アクセルを上手にコントロールし、ブレーキをしっかり踏めるようにすることが大切。
「私たち人間は、食べなければ死んでしまうというところから始まっているので、『たくさん食べたい』という気持ちは、意思が弱いのではなく人間の本能なのです。食べるのを抑えることよりも、食べるという行動の方が本能として強いので、食欲をコントロールするのは簡単ではありません。しかし、今はモノがあふれている時代で状況が変わっているので、消費カロリーに合った食事にシフトしていきたいですね」と村山さん。
生理と食欲の関係は？
生理前になると食欲が止まらないという人は多いはず。生理周期と食欲の関係に正しい付き合い方はあるのだろうか。「生理前には月経前症候群（PMS）により黄体ホルモンが乱れるので、食欲が増える人もいます。体の大切な変化なので、上手に付き合うこと。ポイントは、自分の体がどんな時期なのかを把握することです。生理前や生理中に食べたい時は、我慢しなくていいと思います。しかし体重の増加がストレスになってしまうという人は、食べるのを我慢するのではなく、食事の質を意識して過ごしましょう」と村山さん。例えば、「おにぎりがどうしても食べたい！」と思ったら、ツナマヨではなく、昆布を選ぶ。そんな小さなヘルシーチョイスでも、罪悪感が減るはず。
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