大人数で会食する機会が減っていると思われるご時世だが、最新の研究では1人で食べている時と周囲に人がいる状態で食べている時とでは、ある種本能的に食べ方が変化していることが報告されていて興味深い。
他者がいるとチビチビ頻繁に食べるようになる?
たとえ1人であったとしても、外食と“内食”ではまったく気分が違ってくると思うが、それもそのはず、他者の存在が確認できる状況では本能的に食べ方が変わってくるというのである。
東京大学の研究チームが2020年4月に「Royal Society Open Science」で発表した研究では、人間もほかの動物と同様に他者が存在する状況では摂食行為に変化が生じることが報告されている。しかもその変化は本人も気づかない本能的なものであるという。
40人以上が参加した実験は、ポテトチップスをテイスティングをしてもらうという名目で行われた。その際に2つの状況が設定され、それぞれ完全に1人で食べるケースと、テーブルで2人で向かいあって食べるケースがランダムに割り当てられ、それぞれの摂食行動が記録された。
「MedicalXpress」より
それぞれ1袋のポテトチップスが提供され、中身をいったん移しておく皿も用意されたのだが、参加者には特に知らせずにその皿の下には計量器が仕込まれていて、どの程度の量のポテトチップスが皿に乗せられたのかが計量された。
参加者の摂食行動を分析した結果、1人で食べる場合と、2人で向かいあって食べる場合とでは、摂食行動に違いがあることが浮き彫りになった。向かいあって2人で食べる場合は1度に食べる量が減っていた一方、食べる頻度が増えていたのである。つまり他者がいる場合は、少量をチビチビと頻繁に食べていたのだ。とはいえ1人で食べても2人で食べても食べる総量は同じであった。
かつての研究で、動物は摂食において競争相手がいる場合はより安易に入手できる種類の食べ物を頻繁に食べる傾向が報告されているのだが、今回の研究でこれが人間にも当てはまることが示されることになった。他者の存在がある状況では、食べ物を横取りされるリスクを人間も本能的に感じており、そのリスクをなるべく小さくするために、すぐに手にとれるものを少量ではありながら頻繁に食べるようになるのである。
1度に大量に食べようとした場合、もしそれが横取りされてしまえばそれっきりになってしまうが、とりあえず少量でも食べられる時に食べておくことで、横取りされた時のダメージを低くしているのである。我々の持って生まれた“サバイバル本能”は意識せずともちゃっかりと機能していそうだ。
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April 16, 2020 at 09:08AM
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