Monday, February 10, 2020

若々しく健康な体を食べるだけで作る!?「スケソウダラ」がお薦めな訳(商業界オンライン) - Yahoo!ニュース

 「筋肉は裏切らない」 今や日本全国に広がった筋肉ブーム。人生100年時代を迎え、若々しく健康なボディの追求は若年層からシニアまで世代性別を超えた共通テーマです。今回は、若く健康なボディをつくる上で話題となっている「特別なタンパク質」を含む食材を紹介します。

ブームの理由は驚くべき健康効果

 練り製品の中で、爆発的に売上げを伸ばしているのが「カニカマ(カニ風味かまぼこ)」です。インテージ調査では、2019年8月のカニカマ販売金額は17年9月の約50%増を記録。食品需要研究センターのデータでは、練り製品市場全体をけん引。水産の練り製品市場でも、17年の減少傾向から18年には1~2%の拡大傾向へ好転。20年に入ってもNHKなどのメディアで取り上げられ、ブームは続きそうです。

 ブームのきっかけは「スケソウダラを食べるだけで、速筋を増やす効果がある」という研究発表がされたことから始まります。スケソウダラは、タラコの親として知られる白身魚。食部の身の部分から水分を除くと、ほとんどが速筋からなるタンパク質です。

 そもそも、「速筋」はジャンプや踏ん張るときなどに働きます。加齢とともに減少し、負荷をかけた筋肉トレーニンクで鍛えると筋線維が太くなり増えます。速筋は負荷をかける筋肉トレーニングで増やすことが可能ですが、「筋トレは苦手」という人が多いのが現状です(「速筋」を鍛えることで体が引き締まり、「見た目の若返り」「便秘解消」「冷え性・基礎代謝アップ」などの効果が期待できます)。

 研究発表後、スケソウダラを使用しているカニカマがテレビの情報番組で取り上げられました。これを受け、カニカマが幅広く支持されることになったのですが、筋力の低下は40代から始まるので、その対象はシニアだけでなく若く健康的な体を求める30~50代男女にも及びました。

 その後、この人気は海外にも飛びし、“SURIMI”として、フランスやスペインではサラダやアヒージョなど独自のアレンジで活用されるなどしています。

「スケソウダラ」だからこその3つのメリット スケソウダラの大きなメリットは、効率的に筋肉や血液を作り出す「タンパク質合成」が進むことです。※IAAO法スコアによると、タンパク質の利用効率が最も優れているといわれる卵と同等以上に利用効率が良いことが明らかになっています。

※Indicator Amino Acid Oxidation (指標アミノ酸酸化法)。呼気に排出されるCO2量から、摂取したア ミノ酸がどれくらい体内のタンパク質合成に利用されたかを評価する指標。IAAO法スコアとは卵を100 としたときの比率で、スケトウダラは104。

(1)食事量が少ない人でもOK

 食事量の少ない子供や、消化吸収能力が落ちてきた高齢者のタンパク質補給にも有効な食材がスケソウダラ。もともと、タンパク質合成利用効率が高いので、少量の摂取でタンパク質の補給が可能。研究結果で効果が認められた速筋タンパク質4.5g/日を摂取するためには、スケソウダラの切り身なら1/2切れ(約30g)、カニカマだとスティックタイプで1.6本(約50g)、フィッシュソーセージで1本(約60g)なので、食事量の少ない子供から、消化吸収能力が落ちてきた高齢者まで食べられます。

(2)腎臓の負担軽減

 タンパク質が分解することで老廃物が発生しますが、タンパク質の利用効率が良いと老廃物を最小限に抑えられ、それを分解する腎臓の負担を減らすことにつながります。

(3)脂肪増加のリスク軽減

 タンパク質は合成できず余ってしまうと、体内に脂肪として蓄積されます。スケソウダラはタンパク質の合成効率が高いので脂肪になるリスクを減らすことに。

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February 10, 2020 at 08:18AM
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