2020年02月06日14時36分
トランプ米大統領（中央）の一般教書演説の原稿を破るペロシ下院議長（右）＝４日、ワシントン（ＡＦＰ時事）
【ワシントン時事】ペロシ米下院議長（民主党）は５日、トランプ大統領による前日の一般教書演説後に演説原稿を破った自身の行為について、内容がうそだらけで「彼（トランプ氏）が真実を破り捨てたから、私は演説（原稿）を破った」と説明した。民主党関係者らとの非公開会合での発言として、米紙ヒル（電子版）などが報じた。
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同紙が会合参加者の話として伝えたところによると、ペロシ氏はもともと破るつもりはなかったが、渡された原稿に目を通すうち「うそに満ちていることが分かった」と主張。４分の１ほど読んだ時点で、トランプ氏が「いんちき販売員のように人をだまそうとしている」と考え、破り捨てる決意を固めた。
トランプ氏が演説前、握手しようと手を差し出したペロシ氏を無視したことへの腹いせと見る向きもあったが、ペロシ氏は「握手しなかったことは気にしない」と否定。原稿を破り捨てた後は「解き放たれた気分」になったという。
ヒルによれば、共和党からはペロシ氏の行為を非難する声が相次ぎ、問責すべきだとの主張も出ている。ペロシ氏の隣でトランプ氏の演説を聴いたペンス副大統領は、原稿を破り捨てたことについて「最低だ」と憤った。
2020-02-06 05:36:00Z
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