Wednesday, May 24, 2023

ステーキを食べる万太郎 牧野富太郎博士もお肉大好きだった! 朝ドラ「らんまん」【web限定】 - 高知新聞

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薫風亭でステーキを食べる槙野万太郎と江口りん©NHK 

薫風亭でステーキを食べる槙野万太郎と江口りん©NHK 

 高知県出身の植物学者、牧野富太郎博士を主人公のモデルにしたNHK連続テレビ小説「らんまん」。第8週「シロツメクサ」37話では、主人公の槙野万太郎(神木隆之介さん)が、十徳長屋の差配人・江口りん(安藤玉恵さん)とともに、竹雄(志尊淳さん)が働く「薫風亭」で食事をしました。

 東京大学植物学教室の学生らに「よそ者」として冷たくされ、落ち込み気味の万太郎。「わしも元気出しとうて…」と、"ボウイ"の竹雄が運んできたステーキを一口頬張ると「口の中がもうお肉いっぱいじゃ…」と恍惚(こうこつ)の表情に。少し元気になったでしょうか?

 らんまんの中では、竹雄と一緒に牛鍋を食べてもん絶するなど、万太郎が牛肉を食べているシーンが所々で描かれます。実は史実の牧野博士も好物は牛肉でした。

 牧野博士が太平洋戦争後に著した「植物混混録」の中の「私の健康法」と題した文章には、次のように書かれています(原文ママ)。
 
 私は生来割合に少食です。その食物は物により嫌いはあれど、また特殊な好物もなくまず何でも食っています。胃腸が頗(すこぶ)る丈夫なのでよく食物を消化し、一体食物には不断に誠に世話の焼けない方です。(中略)牛肉は幼年時代から一串(いっかん)せる嗜好品ですが、鶏肉は余り喜びません。

 鶏肉よりは牛肉派で、子どもの頃から好きだったようです。また、牧野博士のひ孫で東京都練馬区立牧野記念庭園の学芸員、牧野一浡(かずおき)さんは、2022年6月に高知市内で開かれた講演で、牛肉好きな牧野博士を振り返っています。講演の記事から引用します。
 
 印象に残る(牧野博士の)姿は「なんでも食べる人」。特に好きなのは肉で、すき焼きには「ちょっとこだわりがあった」。先に肉を焼き、卵に付けてはぺろりと食べていたそうで、「ステーキにして食べられるのはおじいちゃんだけ。残りを家族がぐつぐつ煮て食べていた」。食事後はいつも座布団を折って枕にし、1、2時間寝ては書斎に戻って研究を続けていたという。
 

槙野万太郎と西村寿恵子©NHK 

槙野万太郎と西村寿恵子©NHK 

 すき焼きの食べ方にもこだわりがあった牧野博士。牛肉以外の好物は、トマトや紅茶、コーヒーなど。たばこは吸わず、酒もほとんど飲まない甘党で、妻の寿衛と出会ったのも東京・飯田町にあった小さな菓子屋でした。

 らんまんブームに沸く高知県内では、牧野博士の好物になぞらえたコーヒー風味のクッキー、すき焼きやトマトを盛り込んだ「牧野御膳」などが続々と誕生しています。高知新聞社の特集「おいしいマキノ」でさまざまな商品、メニューを紹介していますので、ぜひご覧ください。

 さてドラマの中の万太郎は「峰屋は若の財布じゃない」と、竹雄から節約するよう厳しく言われています。今後、牛鍋やステーキの誘惑を断ち切ることはできるのでしょうか・・・。(楠瀬健太)

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