Monday, July 11, 2022

魚を食べる日本の文化を多くの人に【株式会社安岐水産(香川県さぬき市)代表取締役社長・安岐麗子氏】 | 中小企業応援士に聞く | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト] - J-Net21

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海の恵みを糧にSDGsにはごく自然に取り込んできた
海の恵みを糧にSDGsにはごく自然に取り込んできた

当社の一番の強みは、水産物の鮮度と味を長時間にわたって保持できるノウハウや技術を持っているところ。魚やイカは捌き方一つで鮮度も大きく変わってくる。長年の経験から細胞を壊さずに加工し、鮮度を保つ技術を培ってきた。インドやスリランカなど海外に調達先を広げる中で、現地の漁師や加工する職人たちに、私たちが持つ水産加工のノウハウ・技術を指導している。

私たちが開拓した海外の漁場では、良質のアオリイカが収穫される。そのなかから厳選したイカを鮮度がいいうちにむき身にし、氷を使って低温状態を保ちながら冷凍にして日本に輸出。日本に届いたイカは時間をかけて低温解凍し加工している。素材が持つうまみ、味や鮮度、食感をそのまま保つ独自の技術は取引先から高い評価をいただている。

一方、経営面では、早くから女性の雇用拡大に積極的に取り組んでいる。社員は男性12人に対して女性が29人と女性のほうが多い職場になった。女性の活躍を推進する企業に贈られる「かがわ女性キラサポ大賞知事賞」を2015年に受賞した。

従業員とのコミュニケーションがいい点も当社の強みの一つ。社員にとって職場で働く時間は人生の中で大きな割合を占めている。「良い職場づくり」を常に意識して経営にあたっている。毎日の朝礼や社風づくりを目的に複数の社内委員会の中で、社員同士の交流を深めている。

外国人実習生も積極的に受け入れ、現在はインドネシアの技能実習生3人のほか、特定技能実習生3人が技術を学んでいる。今年はさらに受け入れを増やし、外国人の社員も1人採用した。先代の時代からインドネシアやタイの現地漁師たちに鮮度を保つノウハウ・技術を指導してきた経験が生きている。

その意味では、SDGs(持続可能な開発目標)につながる取り組みを今のように注目される以前から、ごく自然に取り組んできたといえる。海の恵みを糧(かて)にする会社なので、「海の豊かさを守る」「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」「ジェンター平等の実現」といった活動にもつながっている。

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