「台湾人のおばあちゃんが残してくれた味を今に伝えたい」との思いからオープンに至った台湾カフェ「The old taste.(ジオールドテイスト)」。余計なものは一切使用せず、手間を惜しまずに仕上げたスイーツやお料理が並びます。今回はそのなかでも大人気の「台湾カステラ」と「豆花」をご紹介します。
こじんまりした店内で、台湾に思いを馳せる
「The old taste.」があるのは、京都市営地下鉄「四条駅」から徒歩7分ほどのところ。京都市内の中心部に位置し、観光などの際にもアクセスしやすい場所にあります。
店内はカウンター5席と2名がけのテーブル席が3つのみ。オープン以来「こじんまりとした雰囲気が落ち着く」と、多くの人から愛されています。
あえて台湾を意識しない店内デザインもまた魅力。白を基調にし、ドライフラワーでアクセントをつけながらシンプルで居心地のいい空間を作り出しています。
オーナーの台湾人の奥様が、「小さな頃に食べていた、懐かしいおばあちゃんの味を再現したカフェをしたい」と長年思い続け、ようやく形になったお店です。材料はもちろん、食感・味わい・香り、どれもこれもが本場台湾のおばあちゃんの味そのままなのだそう。
ふわしゅわしっとり。おばあちゃんの「台湾カステラ」
そんな同店で、ぜひ食べて欲しいのが「自家製台湾カステラ」。「プレーン」と「ダークチョコレート」(650円)の2種類のみをラインアップします。今や定番スイーツともいえるほど浸透した台湾カステラですが、同店のそれはひと味違うと大評判。
「素材は本当にベーシックで、特別なものを使っているわけではないんです。ただひとつ、おばあちゃんが残してくれたレシピ通りに作ることだけは守っています。焼き上がってから2時間休ませるのも、レシピを忠実に再現した大切な工程です」とオーナーの山口さん。
ふんわりしゅわしゅわでありながら、どこかもっちり、しっとり。ふわしゅわ食感が際立つ一般的な台湾カステラとはまた少し異なる、独特の噛みごたえが楽しめます。甘さもぐっと抑えられているので食事代わりにも◎。風味豊かな台湾茶とも抜群の相性です。
トッピングは3種のみ。シンプルだから忘れ難い「豆花」
カステラと人気を二分する「古早味豆花(グゥザォウェイトウファ)」もぜひ味わっていただきたいところ。軟らかすぎず硬すぎずに仕上げた食感は、「おじいちゃんおばあちゃん世代の豆花のようだ」と台湾人のお客さんからも好評です。
トッピングはつぶあん、タピオカ、白玉の3種類のみ。これも、おばあちゃんがこの3種類だけで作ってくれていたからです。きび砂糖で作ったやさしい甘さのシロップとともに口に含めば、日本人にはどこか新鮮で、台湾人には昔懐かしの味が広がることでしょう。
スイーツのほかにルーロー飯や台湾水餃子などのフードメニューも並び、こちらもおばあちゃんのレシピそのままにお届け。京都の真ん中で、台湾おばあちゃんの味にほっこり。日々の癒やしにいかがですか。
■The old taste.(じおーるどていすと)住所:京都府京都市下京区堀之内町272-7
営業時間:10~18時
電話番号:075-741-8115
定休日:月・火曜 ※祝日の場合はオープン、翌日休
Text:木村桂子(ウエストプラン)
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