Sunday, March 27, 2022

究極のペット用フードボウル、食べる音にもこだわり インテリア映える高級感 - 岐阜新聞

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猫・小型犬用のフードボウルと東濃桧製のスタンド

完成したペット用フードボウルを紹介する島﨑光之助さん=中津川市小川町、恵那金属製作所

左端が15年ほど前に開発したフードボウル。試作を重ね、右端のボウルを完成させた

 金属加工メーカーの恵那金属製作所(岐阜県中津川市小川町)は、重厚感のあるステンレス製のペット用フードボウルを開発した。航空機部品の加工技術を注ぎ込んだ自信作で、食べやすい角度に調整できる東濃桧(ひのき)製のスタンドを用意してインテリア性も高めた。市岡真二社長(48)は「自社のオリジナル商品を作るのが長年の夢だった。特別感のあるディナーの器として使ってほしい」と紹介する。

 同社は創業1946年。15年ほど前にも3代目社長がフードボウルの開発に挑戦したが、「うちの加工の技術も入って造り自体はよかったが、販売ルートやデザインの課題もあってうまくいかなかった」と、5代目の市岡社長は振り返る。自動車のエンジン部品製造などで培ってきた技術力を生かしたBtoC(一般消費者向けの商取引)の商品開発が大きな夢だった。

 開発に乗り出したのは昨年2月。安定性の高い製品の実現を目指して試作を始めた。陶器、樹脂、板金製のフードボウルが一般的な中、それぞれの長所を表現できる加工方法として、航空機や腕時計の部品加工に用いられる金属を削って仕上げる「一体削り出し」の加工方法を採用し、“究極の器”の開発に挑んだ。

 完成したフードボウルは直径12センチ、330ミリリットルの容量があり、猫や小型犬向き。約600グラムと重量感がある。表面は梨地加工で高級感を出し、ご飯がこぼれ落ちないように縁に返しを付けるなど細部にこだわった。ボウルの形状に合わせた東濃桧製のスタンドも市内の木工メーカーの協力で仕上げた。担当者の島﨑光之助さん(28)は「フードボウルは20~30個の試作を重ねてようやくたどり着いた。ペットはもちろん、飼い主にも満足してほしい」と願いを込める。

 餌を食べる時に心地よい音が鳴ることにちなんで、商品名は「swelltone.(素晴らしい音色)」。ボウル単体は1万9800円で、4月11日までクラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で先行販売している。市岡社長は「金属加工の美しさを知ってもらえるようにしていきたい」と意気込む。

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