玄米などの「全粒穀物」の摂取が多い人は、全く食べない人に比べて高血圧を発症するリスクが低いことが、日本で行われた研究で明らかになりました。
玄米や雑穀米の摂取が多い人ほど高血圧になるリスクが低かった。(C) Suphakaln Wongcompune-123RF
米国では全粒穀物を毎日の食事に推奨
世界的に、高血圧は公衆衛生上の大きな問題になっています。精製していない全粒穀物(玄米や、全粒粉を使ったパンやパスタ、シリアルなど)は、食物繊維やビタミン、ミネラルなど、健康に好ましい影響を及ぼす可能性がある多様な栄養素を豊富に含んでおり、高血圧リスクを低下させる可能性があります。実際に、米国で行われた研究では、全粒穀物の摂取が高血圧リスクと逆相関することが示されています。そうした結果を受けて、米国の食事ガイドライン諮問委員会は、2015年に、毎日の食事で摂取している精製穀物の多くを全粒穀物に置き換えることを推奨しました。
しかし、全粒穀物の摂取量が世界で最も低いアジア太平洋地域の高所得国で、この関係について検討した研究は、これまで行われていませんでした。そこで国立国際医療研究センターなどの研究者たちは、日本人における全粒穀物の摂取と高血圧発症の関係を調べることにしました。
対象としたのは、「古河栄養健康研究」に参加した、関東地方のある企業の事業所に勤務していた人々です。
定期的に行われていた健康診断の前に、従業員2828人に質問票を渡して、日々の食事の内容と、健康関連の生活習慣について尋ねる調査を実施し、健康診断の日に内容を確認しました。初回の調査を完了したのは2151人で、その時点で既に高血圧だった人々と、がん、心血管疾患などの患者や、分析に必要な情報が欠けていた人を除外したところ、1483人が残りました。これらの人たちのうち、3年後の時点でも調査に応じ、必要なデータがそろっていた944人(834人が男性、年齢は19歳~68歳)を分析対象にしました。
質問票では、全粒穀物の摂取習慣を尋ねる「玄米、発芽米、雑穀米を食べますか」という問いに対し、「全く食べない」「まれに食べる」「ときどき食べる」「毎日食べる」という4通りの選択肢を提示しました。分析時点では「ときどき食べる」と「毎日食べる」を選んだ人々を合わせて一群としました。
全粒穀物の摂取と高血圧リスクの関係に影響を及ぼす可能性のある様々な要因についての情報も得ました。たとえば、全粒穀物以外の食物の摂取頻度、喫煙、飲酒の習慣、運動量、さらには、夜間勤務や交代制勤務、時間外労働といった勤務状況に関する情報も収集しました。
高血圧は、「収縮期血圧(上の血圧)が140mmHg以上、かつ/または 拡張期血圧(下の血圧)が90mmHg以上」と定義しました。
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June 29, 2020 at 10:00PM
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玄米などの「全粒穀物」 食べる人は高血圧になりにくい - 日経Gooday
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