Saturday, June 18, 2022

ザリボナーラって何だ? 「食べるとウマい」阿寒湖名物の"レイクロブスター" 厄介者が人気食材に - FNNプライムオンライン

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 パスタのカルボナーラのようなこちらの料理、「ザリボナーラ」というメニューです。

 道東の阿寒湖で厄介者だった特定外来生物のウチダザリガニが、食用として人気を集めています。

 カメラに向かってくるザリガニ。

 釧路市の阿寒湖に生息し、生態系に悪影響を及ぼす特定外来生物に指定されているウチダザリガニです。

 このウチダザリガニ、実は…

 食べた人:「オマールエビのような濃厚な味」

 温泉工房あかん 石川 武司さん:「しっぽがエビで、はさみがカニ」

 カルボナーラのようなこの料理は「ザリボナーラ」。

 ウチダザリガニをまるまる2匹使ったぜいたくな一品です。

 食用として定着し始めた阿寒湖の厄介者。

 新たな名物になるのでしょうか?


 美しい大自然に囲まれた阿寒湖。

 特別天然記念物のマリモも生息しています。

 阿寒湖で2022年5月から始まった漁に同行させてもらいました。

 出発してから約5分。

 水深約5メートルに仕掛けられた網をあげると、大量のザリガニが。

 田中うた乃:「ウチダザリガニがたくさん水揚げされました。手に持ってみると…大きくてずっしりしていて、はさみが動いて元気いっぱいです」

 「ウチダザリガニ」は1930年ごろ、食用としてアメリカから道東の摩周湖に輸入されました。その後、道内各地に持ち出されたとみられています。

 繁殖力が強く、マリモなどを食い荒らすことから2006年に特定外来生物に指定されますが、その後も増え続ける一方です。

 地元の漁業関係者らが「レイクロブスター」として、イメージを一新して出荷を始めたのは約20年前でした。

 漁師・逢坂 剛さん:「厄介者で最初は駆除のために取っていたんですけど、食べたらおいしいということで、人気になってきましたね。(駆除と食用の)一石二鳥だと思います」

 阿寒湖のほとりにある食堂では、レイクロブスターの天丼と塩ゆでをメニューに出しています。

 2日から3日、湖水につけてから調理するので、レイクロブスターにくさみはありません。

 レイクロブスターを食べた人:「(ザリガニは)食べる印象はなかったんですけど、全然いけるなと思いました」

 レイクロブスターを食べた人:「ザリガニというよりはオマールエビのような濃厚な味でした。おいしかったです」

 阿寒湖の温泉街のカフェでも、レイクロブスターを使ったメニューを開発しました。

 レイクロブスターと白糠産のチーズでソースをつくり、伊達産の小麦を使った平打ち麺のパスタにからめた、その名も「ザリボナーラ」。

 まるまる2匹使ったぜいたくな一品です。

 田中うた乃:「レイクロブスターの濃厚なうまみと、モチモチの麺が絡み合っておいしいです」

 温泉工房あかん 石川 武司さん:「海外では、ザリガニを食べるので、繁殖しちゃったなら使おうかなと。エビ、カニ系でおいしいし、やってみようという感じです。阿寒湖も含め、北海道でいろんな食材を味わって研究して、おいしい物につなげていけたらおもしろい」

 漁協が開発したレイクロブスターのスープは2022年、約3000個が売れる人気ぶり。

 レイクロブスターとして定着し始めたウチダザリガニ。

 一度味わってみてはいかがでしょうか。

北海道文化放送

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