ムシムシ、じめじめしたこの季節にぴったりなのが、サッパリ食べられる冷やし中華。夏本番を前にレストランに登場するゴルフ場も増えてきた。汗をかいたプレーの合間にコースで味わう冷やし中華はまた格別。夏の定番メニューだが、調べていくとそのルーツは3件の老舗中華料理店にたどり着く[PR]
別盛りスタイルのルーツは仙台「龍亭」
仙台で初めて冷やし中華が生まれたのは昭和12年のこと。暑い夏だとどうしても中華料理店に人が入らないことから、夏専用の特別メニューとして開発されたのが始まりだという。当初は夏限定で出されていたが、90年代に入ると、ご当地麺としてテレビで紹介されたことから人気に火が付き、通年での提供を開始。混雑するなか、素早く提供できるように、現在の麺と具材を別皿で提供する「具材別盛り」スタイルになった。
「冷やし中華は具材を細く切らないといけないし、ゆでた麺は水で締めないといけない。普通のラーメンに比べると手間がかかる。そこであらかじめ具材を仕込んでおき、別皿で提供すれば、盛り付けの手間も省けるんです」と4代目店主の四倉暢浩さん。ひとつひとつにていねいな仕事が施されており、「冷菜」ともいえる具材をアテに、まずは喉を潤してから麺を味わうのが龍亭流。
この別盛りスタイルがゴルフ場でも増えてきている。
富士山盛りの元祖、東京「揚子江菜館」
前出の「龍亭」と同時期に提供を始め、冷やし中華発祥の店のひとつと言われている東京・神保町の「揚子江菜館」。名物「五目涼拌麺」は昭和8年から提供されており、10種類の具材に甘酢餡のような、さっぱりとした醤油ダレ。当時の味を守り抜いているが、麺の上にきれいに並べられた具材で富士山を表現しているという。野菜の長さはショートホープ、太さはマッチと同じくらいに切りそろえられ、具材を山肌に沿って盛り付ける。ウズラの卵と肉団子は火口と溶岩に見立てられたものだ。
「料理を目と舌で味わう日本人。この華やかな見た目も、食べる楽しさを与えてくれるます」(陸店長)
冷やし中華といえば、定番のこの盛り付け。モチーフになった富士山の麓のコースで味わうのも乙なもの。
ゴマダレの元祖は京都、実は胡麻を使ってない!?
創業当初は喫茶店で、戦時中は洋食店、戦後に中華店となった「中華のサカイ 本店」。昭和28年から提供している「冷めん」は太めのモチモチ麺とオリジナルのタレが特徴的。企業秘密で詳しくは明かしてくれないが、酢とマヨネーズからなる酸味に、からしが効いており、甘みがあって美味。全国で人気のゴマダレのような見た目で、「ゴマダレの元祖」とよく言われるが、実は胡麻は一切使っていない。ただ、クリーミーかつパンチのある独特の味わいが、ゴマダレ冷やし中華の原型になったとも言われている。とくに関西圏では昔から人気が高く、正月に食べる風習もあるのだとか。
これらの他にも、ピリ辛ダレの四川風冷やし中華など新、こだわりの“ひやちゅう”を提供するコースも。次のラウンド、お昼は冷やし中華で決まり!
クラブハウスで食べる、おいしい冷やし中華は、6月21日(火)発売の週刊ゴルフダイジェストの特集にて。
※週刊ゴルフダイジェスト7月5日号より
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