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体験型食育イベント「食べる・たいせつフェスティバル2023」、札幌ドームで目を輝かせる子どもたち
「食べる」ことの背景にあるストーリーを、子どもたちに体験を通じて知ってもらう食育イベント「食べる・たいせつフェスティバル2023」が11月3日、札幌市豊平区の札幌ドームで行われた。コープさっぽろ(本部・札幌市西区)の主催により、毎年全道8地区で行われているイベントで、札幌会場には親子連れを中心に約7000人が訪れ、食べることの大切さ、環境や暮らしについて学んだ。(写真は、「トドックお仕事体験」に参加した子どもたち)
(写真は、本物のレジを使った「レジうち体験」)
コープさっぽろが、「食べる・たいせつフェスティバル」を始めたのは2007年。それまでは、生産者や食品メーカーを交えた、小規模な食育プログラムを各地で行っていた。そこでは、一定の効果が見込めるものの、子どもたちが体験を通じて食や地産地消の大切さ、学びを深めるには、食品メーカーや生産者、行政、教育機関が一堂に会する大規模イベントが必要という組合員の要望が高まっていた。当時就任したばかりの大見英明理事長は、組合員のこうした要望を受け、今に続く「食べる・たいせつフェスティバル」が始まった。
(写真は、出展ブースで行われた手作り体験)
年々、メーカーや生産者行政機関、学校の出展者や体験プログラムが増え、イベントの質も向上。子どもたちを対象にした屋内職業・社会体験施設「キッザニア」から講師を招き、イベントの中身を検討する学習会も実施して中身の充実を図ってきた。
コロナ禍により、2年間の中断を経て2022年に再開したが、この時は来場も体験プログラムも予約制にして対応した。今回は、体験プログラムの初回だけを予約制としたが、それ以外は制限のないコロナ前の2019年と同様とした。札幌会場は、これまで「つどーむ」(東区)で行ってきたが、今年は会場予約の都合で「札幌ドーム」での初開催となった。ブースを構えた出展者は107者で、多くのブースでは商品紹介にとどまらず、子どもたちが実際に手作り体験できるコーナーを設置した。コープさっぽろは、宅配トドックの「おしごと体験」や「レジうち体験」を行い、子どもたちは専用のユニフォームに着替え、目を輝かせながら興味深そうに取り組んでいた。
今年は、既に開催を終えた6会場の入場者が昨年の1・5倍に増えており、札幌会場も昨年の約5100人から7000人を超える規模になった。残り1会場は11月18日(土)に開催する釧路会場(釧路市観光国際交流センター)だが、全体の入場者はコロナ前の水準に戻りそう。
「食べる・たいせつフェスティバル」の運営を担うコープさっぽろ組合員活動部部長で子育て支援推進グループ長、子育て支援運営委員会事務局長の米澤優香さんは、「このフェスティバルを通じて、食べることの大切さを知ってもらうとともに各地域には、生産者や食品メーカーが身近にあることを感じてもらいたい。大きくなっても、この体験が生きることを願っています」と話している。全国的に見ても食育イベントとしては最大級の規模となっており、全国の生協から視察も続いているという。コープさっぽろの組合員たちがつくり上げてきたこのイベントは、組合員たちが北海道の食に向かう思いを投影したものになっている。
(写真は、札幌ドームで開催された「食べる・たいせつフェスティバル2023」)
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