中華料理に欠かせない調味料のラー油。しかしかつてのわが家では、ギョーザを食べる時以外に使うことがなく、気づくとよく賞味期限が切れていた。
そんなラー油の概念が変わったのは、2010年頃に大手食品メーカーが発売し、ブームになった「食べるラー油」だ。揚げたニンニクなどの具材がラー油にたっぷりと入っていて、そのまま食べてもご飯にのせてもおいしく、あっという間に瓶が空になった。
以来、食べるラー油も調味料としてのラー油も、日常的に使っている。麺料理、炒め物、スープ、餅をはじめ、いつもの味に変化が欲しいと思ったら、ラー油の出番となっている。
ブームは去ったものの、新潟県内外の道の駅や土産店では、ご当地の食べるラー油の瓶詰めをよく見かけるようになった。産地をPRする加工食品の一つになっているようだ。
「南蛮海老(えび)ラー油」を販売する新潟県糸魚川市の中華料理店「月徳(つきとく)飯店」の月岡浩徳さん(58)によると、中国・四川省にラー油をたっぷり使った辛い料理が多く、各料理店で、サンショウやシナモンで香りを高めたり、ココナツを入れたりと、それぞれの店の味に合う自家製のラー油を作っているという。
月徳飯店の自家製ラー油も「トウガラシの香ばしい良い香りにこだわっている」と月岡さん。ただし、具材が多い食べるラー油は「中国の食材では見たことがない」とのこと。その点が独自の魅力と言えそうだ。
県内でも地域の特産品を生かした食べるラー油がいろいろ販売されており、作り手の多くが「白いご飯にのせるのが一番」とアピールする。手作りのために大量生産できず、地域限定でしか買えないものもある。アイデアや思いが詰まった食べるラー油を探した。...
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