FA杯は24日、4回戦を開催し、マンチェスター・ユナイテッドとFW南野拓実が所属するリバプールが対戦。前半を1-1で折り返した試合は、後半も1点ずつを奪い合う展開に。すると、後半33分にMFブルーノ・フェルナンデスが決勝点を奪い、マンチェスター・Uが3-2の勝利を収めて5回戦へと駒を進めた。
17日に行われたプレミアリーグ第19節での対戦時には0-0の引き分けに終わった両チームの“再戦”。マンチェスター・UはB・フェルナンデスをベンチスタートさせ、リバプールの前線には左からFWカーティス・ジョーンズ、FWロベルト・フィルミーノ、FWモハメド・サラーが並んだ。
リーグ戦4試合ノーゴールと攻撃陣が不調のリバプールが、前半19分に試合を動かす。MFジョルジニオ・ワイナルドゥムのパスを受けたフィルミーノが前を向き、スルーパスを前線へと供給。鮮やかなパスからPA内に侵入したサラーが、距離を詰めたGKディーン・ヘンダーソンをあざ笑うかのようなチップキックでネットを揺らし、スコアを1-0とした。
しかし、前半26分にマンチェスター・Uがすぐさま試合を振り出しに戻す。リバプールの攻撃をはね返してカウンターを発動。ハーフウェーライン上からFWマーカス・ラッシュフォードが蹴り出したロングボールでFWメイソン・グリーンウッドが抜け出すと、PA内から放った右足のシュートで同点ゴールを陥れた。
1-1のまま後半を迎えると、同3分にまたもやカウンターからマンチェスター・Uが逆転に成功。自陣からグリーンウッドが送ったロングパスに反応したDFリース・ウィリアムスがクリアをミスすると、後方から走り込んだラッシュフォードが完全に抜け出す。PA内まで持ち込んで冷静にGKアリソン・ベッカーの動きを見極めると、右足で流し込んでスコアを2-1とした。
だが後半14分、リバプールのエースが同点ゴールを奪取。MFジェームス・ミルナーが敵陣でのパスカットを成功させ、フィルミーノとのワンツーでPA内に走り込む。リターンパスをミルナーがスルーすると、後方のサラーがきっちり左足で蹴り込んでスコアは2-2となった。
一気に攻勢を掛けたいリバプールは、後半17分にベンチスタートとなっていたFWサディオ・マネを投入。一方のマンチェスター・Uも同21分にB・フェルナンデスとMFフレッジをピッチへと送り込む。すると、同33分にB・フェルナンデスが勝負を決める一撃を叩き込む。
フレッジの縦パスを受けたFWエジソン・カバーニがDFファビーニョのファウルを受けてFKを獲得。わずかにPA外で得たFK。キッカーを務めたのはB・フェルナンデスだった。距離の短い助走から右足で蹴り出された弾道の低いボールは、ゴール右下に吸い込まれ、勝ち越しゴールが生まれた。
その後、マンチェスター・Uに追加点こそ生まれなったものの、リバプールの反撃を許さずに逃げ切り、3-2の逆転勝利を抑えた。なお、南野の出番はなかった。
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