Monday, January 25, 2021

節分で食べる恵方巻とは? 由来や食べるときのルールなど解説 - マイナビニュース

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節分で食べる「恵方巻」に関する記事を紹介します。節分がなぜ縁起のよい食べ物と考えられているのか、どのように食べれば「福」を呼び込めるのかなどを解説しています。

節分とは季節の変わり目

節分とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けた二十四節気における「立春」の前日のことで、「鬼を追い払って新年を迎える、立春の前日の行事」として豆まきや柊鰯(ひいらぎいわし)を玄関に飾ります。古来、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると信じられていたので、それを追い払うために悪霊ばらいの行事として平安時代に行われた「鬼遣(おにやらい)」が発祥となっています。

なぜ、豆をまくようになったのかは諸説ありますが、豆は「魔を滅する=マメ」に通じており、「鬼を打ち払う」意味と「豆を投げ与えて恵み、静まってもらう」という、2つの意味が込められています。だから、「福は内」では室内にも向かって投げます。そして年の数プラス1の豆を食べることで無病息災を祈りました。

縁起の良い食べ物で福を呼び込む

旧暦によれば立春が新年なので、節分は大晦日ということで、長野や出雲地方などでは年越しそばを食べ、地方によってそれぞれ縁起の良いものを食べる習慣が残っています。最近ではその名のとおり「恵方巻」が節分に食べる縁起物として全国区になりましたね。江戸時代から明治時代にかけての大阪で節分の行事や商売繁盛を祈ったりしたのが始まりといわれていますが、この頃は「丸かぶり寿司」と呼ばれていました。

「恵方」とは、陰陽道でその年の干支に基づいて歳徳神(としとくじん)がいる方向を吉の方向として定めたものをいいます。歳徳神はその年の福徳(金運や幸せ)を司る神様で年神様、正月様などとも呼ばれています。歳徳神のいる方向に向かって事を行うことが吉とされてきたので、その方向を向いて食べる太巻き寿司を「恵方巻」と呼ぶようになったといいます。

食べ方にルールがある!?

縁起物の「恵方巻」なだけに、その食べ方には独特のルールがあります。

(1)恵方を向いて食べること

六十干支(ろくじっかんし)によって定められている2021年の恵方は辛丑(かのと・うし)で、165度・南南東やや南です。この方向を向いて食べます。でも、「コンパスを持っているわけではないので方角がわからない」という人がほとんどでしょう。最近では恵方を調べるアプリも登場しているので、興味のある人はチェックしてみてください。

(2)食べ終わるまで黙って食べること

一本丸ごと最後まで食べきるまで、黙っていないとご利益を得ることができないようです。静かに食べるのは今のご時世にはピッタリかもしれませんね。

(3)一本、一気に食べること

太巻き一本は結構な量がありますが、切り分けたり、途中で休んだりしてはダメで、一気に食べきらないとやはりご利益を得られないとか。子どもや口の小さい女性にはあらかじめ小さめなものを用意した方がよさそうですね。

意外と細かいルールにびっくりしますが、太巻き寿司を切らずに一本丸ごと食べるのは、「縁を切らない」に通じており、七福神にちなんで7種類の具材を使い福を巻き込むというように、それぞれに幸福への願いが込められています。

コンビニ戦略で全国に拡大した「恵方巻」

大阪発祥の風習と言われている「恵方巻」ですが、そのルーツ「丸かぶり寿司」の由来は定かではありません。しかし「恵方巻」という名称で売り出したのはコンビニチェーンのセブン-イレブンが最初でした。1989年に「大阪には節分に太巻き寿司を食べる風習がある」という仕掛けをして、1998年から全国へ広がり、その後急速に拡大していきました。

寒さで風邪をひきやすく、体調も崩しやすい季節の変わり目にあたる「節分」に、無病息災や幸福を手軽に手に入れることができる習慣として全国的に受け入れられたのでしょう。今も昔も健康や幸運への想いは変わらないということですね。

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