Sunday, January 24, 2021

いつも同じタイミングで…養殖ノリを食べるカモ、調査員「おいしい時期を知っている」 - 読売新聞

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 佐賀県鹿島市の肥前鹿島干潟がラムサール条約の登録地となって5周年を記念した「有明海から環境を考えるシンポジウム」が24日、市生涯学習センターで開かれた。同市沖のノリ養殖場でのカモ類による食害に関する調査結果が報告され、冷凍網を張った直後に多く飛来して被害に遭っていることが明らかになった。

 近年、養殖中のノリがカモ類に食べられる被害がわかり、漁業者は対策を求められている。市は環境コンサルタント会社「東和テクノロジー九州支店」(福岡市)に委託して2019年度に食害調査を実施。シンポでは同社調査員の板谷晋嗣さん(53)が結果を報告した。

 現地調査は19年12月~20年1月に23日間、養殖場の1区画にセンサーカメラ2台を設置して実施。飛来するカモの種類はヒドリガモが全体の8割強を占め、ほかにマガモやアメリカヒドリなどが確認された。

 冷凍網を入れた直後の数日間は特に多く飛来したという。板谷さんは「張った直後はやわらかいノリ葉体が豊富で、時間がたつとかたくなる。カモたちもおいしい時期に食べているのだろう」と推測した。

 今回の調査は場所と期間が限定的で結果は現状の一部だとした上で、被害対策では音による威嚇や防鳥ネットの設置などを組み合わせて行うことが効果的だと提言した。

 シンポジウムは市が主催。佐賀大の研究者による沿岸海域の水質、生物調査の報告などもあった。市民ら約50人が耳を傾け、会場の様子はオンラインでも配信された。

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