『Girls Award』でランウェイを歩き、『世界・ふしぎ発見!』のミステリーハンターなどを務めてきた美女モデルのくるみが、格闘技イベント『RIZIN』の初代アンバサダーに就任した。一方、雑誌グラビアでは水着で抜群のスタイルを披露し、YouTubeでは虫や激辛料理を食べたりと体を張った企画にチャレンジ。彼女はいったいどこを目指しているのか?
キラキラしてない生活なので面白い方向で
昨年11月に開設したYouTubeチャンネル『くるみジャーニー』。最近では自身がギャグ漫画の巨匠・赤塚不二夫氏の親戚ということで“画力検定”などをしているが、タガメやコオロギなどの虫や激辛麻婆豆腐を食べたりと、美女モデルらしからぬ企画にも挑んできた。
「初めてのことにチャレンジするのは好きなので、みんなで企画を相談して、虫を食べることにも抵抗はありませんでした。でも、タガメを食べたときは、家に帰ったらお腹が痛くなって(笑)。体が拒否反応を起こしたみたいでポッポしてました」
YouTubeはもともと3年前にマネージャーから勧められたが、当時は拒んでいた。
「モデルがやるならヘアメイクやライフスタイルの紹介という感じが多いと思いますけど、私のライフスタイルは部屋でゲームばかりやっていて、キラキラしてないんです(笑)。だから『無理にやらなくてもいいかな』と思っていました」
しかし、担当を離れていたマネージャーが再び戻り、またYouTubeの話になって、“面白系”で始めることに。
「自分でもYouTubeを見始めて面白さがわかってきたのと、私は見た目だとクールでツンケンしてるように思われがちですが、面白いことをするのが大好きなんです。だから、くだけた企画をやるほうが私らしさが伝わるんじゃないかと考えました」
今年に入って出演した『ロンドンハーツ』でも、逆立ちしてタガメを食べてみせた。もはや「虫を食べるのも魚を食べるのも変わらない」と言う。
「BLACKPINKのライブに行ってキラキラしているのを見たときは、私は次の日に虫を食べることになっていたので『だいぶ違うな……』と思いました(笑)。でも、私はキラキラしていることにも憧れますが、体を張って楽しむことも好きなんです。無理して話題作りをしているわけではありません」
睡眠時間がおかしくて最高で18時間寝ました
「キラキラしてない」というくるみのライフスタイルとは、どんな感じなのか?
「休みの日は『よし、ゲームしよう』と引きこもって、(サバイバルホラーゲームの)『Dead by Daylight』をずっとやっています。それに私、睡眠時間はいっぱい取りたいタイプなんです。12時間は寝たくて、最高で18時間寝続けたこともあります(笑)」
1日に換算すると、起きている時間が6時間……。
「夜寝て、起きたらまた夜(笑)。母が半日連絡が取れなくて、心配されたこともありました。普段もモデル友だちに『飲みに行こう』と誘われる時間には、もう寝ています(笑)。でも、お酒は好きで、飲むときにはめちゃめちゃ飲みます」
そんなときはやはりモデルっぽく、オシャレなバーでワインを傾けたり?
「そういう感じのお店には全然行かないですね。居酒屋で芋焼酎を飲むことが多いです(笑)。静かなお店で食器を置く音がカチャーンと響く感じが苦手なので、ガヤガヤしているところのほうが好きなんです。食べ物で一番好きなのはもずく酢です(笑)」
昔はゴリゴリのギャルでコンビニのバイトも
くるみは母親が日本人、父親がアイルランド、アメリカ、ロシアの血を引くというクオーター。日本語と英語は家庭の会話で自然に身に付き、さらに昨年1月から中国語の勉強を始めた。しばらくは毎月中国の語学学校に出向き、現在はトリリンガルに。
「仕事で中国に行く機会が何度かあって、向こうの有名な女優さんに私がすごく似ているらしくて。それもあって中国でのお仕事が広がって、言葉も話せたほうがいいと思ったんです。韓国語なども勉強したことがありますが、中国語の発音は一番難しいかもしれません」
生まれは札幌。小さい頃は人見知りだったという。その容姿だと、中高生時代は男子にモテたのでは?
「全然モテなかったです。私の通っていた高校は全校生徒が120人くらいで、女子は4人しかいなかったんですけど、男子は真面目なオタクの子が多くて。私はゴリゴリのギャルだったから、かけ離れた場所にいました」
今では想像つかないギャルっぷりとは……。
「つけまつげ2枚にバキバキのメイクで、見た目は派手でしたけど、陰キャだったので遊ばずにすぐ家に帰ってました(笑)。高校時代はセブンイレブンでバイトもしていて、検品や整頓が好きでした。おにぎりやお菓子をきれいに並べたくて、天職だと思っていたくらい。床掃除も一生懸命やっていたら、全国で“きれいなお店”の2位になって、私だけの力ではないにしても嬉しかったです」
オーディションに落ちた悔しさから東京へ
そんな中、芸能界を目指したのはいつ頃だったのか?
「興味はあったのですが、将来は保育園の先生になろうと思っていたので、本気で目指す気はありませんでした。そしたら、札幌のモデル事務所にスカウトされたんです。偶然、前の日に兄も同じ事務所から声を掛けられて、母が兄と一緒に話を聞きに行ったら、女性社長と母が意気投合して、私が入ることも決められていました(笑)」
では、地元でモデル活動しているうちに意欲が高まったと?
「『ViVi』の専属モデルの全国オーディションに最終審査で落ちたのが悔しくて、20歳で上京して本気で頑張ろうと決めました。でも、3年で芽が出なかったら、やめるつもりだったんです。わからないことも多くて、ずっと続けるのはたぶん無理だと思っていて、『どうせならチャレンジだけはしておこう』という気持ちでした。そしたら22歳の終わりに、『世界・ふしぎ発見!』のミステリーハンターという大きなお仕事が決まりました」
MMAは頭脳戦でもあるところが面白くて
そして、今年1月から『RIZIN』のオフィシャルアンバサダーに就任。もともと格闘技は幼い頃に父親と一緒に、エメリヤーエンコ・ヒョードルやアントニオ・ホドリコ・ノゲイラらが鎬を削る『PRIDE』を観ていたことに始まる、筋金入りのファンだった。
「MMA(総合格闘技)の楽しさに気づいたのは、この5年くらいでした。キックやパンチに寝技と全部使って、すごい頭脳戦でもあると思うんです。堀口(恭司)選手が見えないところで相手の技から抜けて、逆に関節を取っていたりするのがすごいなと。UFC(アメリカの総合格闘技団体)もWOWOWで観ていて、私もアイルランドのクオーターなので(ダブリン出身の)コナー・マクレガー選手に注目してました」
後楽園ホールなどで生観戦にも出向き、昨年末、『RIZIN』の榊原信行CEOに「PR大使をやりたい」と直訴。課題に出された大晦日の大会での選手インタビューを評価されて、初代アンバサダーに。2月の浜松アリーナでの『RIZIN.21』では、試合後の勝利者インタビューに駆け回った。
「注目していた金原(正徳)選手が負けてしまって、相手のビクター・ヘンリー選手をインタビューしているときに、前を通って行かれたんですけど、その後ろ姿を見るのが辛かったです。そこで引退表明をされたんですよね……。想定外のことがたくさんありました。試合ごとに隠れたドラマがあって、私はまだまだ経験も勉強も足りないので、選手の真剣さや気持ちだけは伝えられるように頑張りました」
モデルもバラエティもやりたいけど固執しません
その浜松大会ではホベルト・サトシ・ソウザのエキシビジョンマッチに魅せられ、自らもブラジリアン柔術を習い始めた。
「自分自身でもやってみたら、観ていて面白さもよりわかると思います。ただの“格闘技が好きな子”では終わりたくなくて。この1年で少しでも『RIZIN』に貢献したいので、同世代の女性にも格闘技に興味を持ってもらえるように、やれることは全部やりたいと思います」
それにしても、仕事が幅広くなる中で、くるみは結局、何を目指しているのだろう?
「バラエティでは面白くて、モデルの仕事ではきれいだと、すごく素敵だなと思うので、できれば両方やっていきたいです。保母さんもいいなという気持ちもいまだにあります(笑)。ひとつのことに固執せず、求められたら何が来ても大丈夫になれるのが目標。3ヵ国語ができても滑舌が悪くて、日本語でも笑われるので(笑)、まずそこを完璧にしたいです」
profile
1994年6月29日生まれ、北海道出身。
日本、アイルランド、アメリカ、ロシアのクオーター。『日立 世界・ふしぎ発見!(南アフリカ篇)』(TBS系)、『タビフク+VR』(BS-TBS)、『一夜づけ』(テレビ東京)、『ロンドンハーツ』(テレビ東京系)などに出演。カラーコンタクト『Syreni』、東京都観光情報サイト『TAMASHIMA.tokyo』など広告出演も多数。2020年1月より1年間、『RIZIN』のオフィシャルアンバサダーを務める。
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March 15, 2020 at 07:30AM
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