Monday, February 14, 2022

発酵食品は継続的に食べることが大切です - 朝日新聞デジタル

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内藤先生QA8

 新型コロナの流行が長期化するなか、健康管理の一環として腸内環境を整える「腸活」への関心が高まっています。朝日新聞Reライフプロジェクトは、腸内細菌とアンチエイジング(抗加齢)に詳しい京都府立医科大学の内藤裕二教授(生体免疫栄養学)を講師に招き、腸活オンラインセミナー「大腸ケアで免疫力アップ、心と体を若返らせる」を開きました。内藤教授の講演動画を公開しています。ここでは、参加者から寄せられた腸活に関する質問への回答を掲載します。最終回は「発酵食品」についてです。

腸活オンラインセミナーの講演動画はこちら

発酵食品は安心安全な食べ物

――発酵食品は腸内環境にいいでしょうか?

内藤 日本人の典型的な腸内環境は、おそらく発酵食品に影響を受けていると言われています。日本は発酵に関する研究が、世界で最も進んでいる国で、発酵食品が腸内環境に影響することがわかってきています。発酵食品は、安心安全な食べ物の一つとして位置づけられていますので、毎朝食べるなど、継続的に食べることが大事だと思っています。ヒトを対象にした発酵食品に関する研究結果は、この2、3年のうちにたくさん出てくるでしょう。

便秘改善 ヨーグルトだけに頼るのはだめ

 ――同じ種類のヨーグルトを食べ続けるのがいいのか、さまざまな種類のヨーグルト食べたほうがいいのか、どちらでしょうか。

内藤 どうでしょうね。僕も興味があるので、いろいろ試していますが難しいですよね。おなかを壊さないなど、自分に合っているものであればいいと思います。おすすめはありません。

――ヨーグルトを毎日食べていても、便通などの効果を実感できません。腸内環境が悪いのでしょうか。

内藤 ヨーグルトだけに頼るのではなく、食生活やライフスタイルを意識することが大切です。朝早めに起きて朝ごはんをしっかり食べ、その後トイレに行く習慣があるかどうか。リズムを作って生活することが大事です。便通を促す薬も、今はさまざまな種類があります。薬もうまく組み合わせた方がいいでしょう。

間食、夜食をせず、白いごはんは週1回

――内藤先生が実践している腸活があれば教えてください。

内藤 間食しないこと、夜遅い時間に食べないことです。コロナ前は仕事で帰りが遅かったので、夕食は家では食べませんでした。その代わり妻には「朝ごはんだけは作っておいてや」と話しています。年のせいか肉食は減っています。うちでは白いごはんは1週間に1回出るかどうかです。息子が弁当を持っていくと、「君のところの弁当はなぜ白くないのか」と言われたそうです。古代米や食べやすい麦などをとり入れています。

特集「腸から始める長寿生活」記事一覧はこちら

※Reライフ.netには腸活、腸内環境に関する様々な記事があります。ぜひ、ご覧ください。

  • 内藤裕二
  • 内藤 裕二(ないとう・ゆうじ)

    京都府立医科大学教授(生体免疫栄養学)

    1983年京都府立医科大学卒業、2001年米国ルイジアナ州立大学医学部客員教授,09年京都府立医科大学(消化器内科学)准教授などを経て21年から現職。日本酸化ストレス学会理事長、日本消化器免疫学会理事、日本抗加齢医学会理事、2025大阪・関西万博大阪パピリオンアドバイザー。専門は消化器病学、消化器内視鏡学、抗加齢学、腸内細菌叢。著書に「消化管(おなか)は泣いています」「人生を変える賢い腸のつくり方」など多数。

  • この連載について / 腸活オンラインセミナーQ&A

    腸内細菌に詳しい京都府立医科大学の内藤裕二教授(生体免疫栄養学)が「腸活オンラインセミナー 大腸ケアで免疫力アップ、心と体を若返らせる」で読者会議メンバーからの質問に答えました。生活改善のヒントがあります。

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