Wednesday, September 1, 2021

内山高志氏、円熟味が増した井岡一翔あとは積極性が欲しいところ - スポーツ報知

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◆プロボクシング ▽WBO世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 井岡一翔 判定3―0 フランシスコ・ロドリゲス(1日、東京・大田区総合体育館)

 王者・井岡一翔(志成)が、15連勝中の同級2位の挑戦者フランシスコ・ロドリゲス(メキシコ)を判定で下し、3度目の防衛に成功した。井岡の戦績は27勝(15KO)2敗。ロドリゲスは34勝(24KO)5敗1分け。日本選手の世界戦勝利数では、自身の歴代1位記録を更新する通算18勝に伸ばした。内山高志氏が強敵を退けた一戦を振り返った。

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 僕の採点では115―113で井岡だった。それほど採点の振り分けが難しい世界戦だった。

 挑戦者のロドリゲスはパンチが強く積極的に前に出てきたが、井岡は大きなパンチをしっかりブロックし、要所でボディー打ちを入れた。これも反復練習を徹底し、体に染みついた技術だった。ボディーを警戒させることで相手に勢いをつけさせず、打ち合いではショートパンチなどで細かくダメージを入れていた。2、3回と追い込まれたが、冷静に戦ったのは世界戦経験が豊富な井岡ならではだ。12回まで体力、パンチの精度と、まるで崩れない安定感の高さも円熟味を増してきた。

 井岡が希望するIBF王者アンカハス、WBAスーパー&WBC王者のエストラーダとの統一戦が実現するなら、もう少し積極性が欲しいところ。ともに強敵で小差のポイントで勝敗が決すると考えてのことだが、井岡は頭のいい選手だからどんな相手でも対応できるだろう。(元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志)

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