続けて、どんな食事、生活習慣がハゲに直結するのか。具体的な「ハゲめし」と食生活をみていこう。
【2】シメのラーメン
アルコールの過剰摂取に追い打ちをかけるのが、飲んだあとのラーメンだ。
「特に脂の多いスープは脂肪の過度な摂取となり、血流が悪くなる。当然、頭皮周りの毛細血管にも多大な影響を及ぼします」
【3】精製塩
ラーメンに精製塩を使っていれば、さらに亜鉛不足を引き起こす。コストが安いため外食産業で使われることの多い、塩化ナトリウムが99%を占める精製塩はミネラルを含む天然塩と違い、体内に必要なミネラルを外に排泄するので、亜鉛不足の隠れた一因となる。
【4】激辛料理
「香辛料の摂り過ぎは避けてください。香辛料が直接、薄毛に影響するわけではありません。ただ、多量の香辛料を好む人は亜鉛不足が原因の味覚障害を引き起こし、激辛を食べても平気なことがあるのです。塩分や香辛料が多い食事、味が濃い食事を好む人は亜鉛不足かもしれません」
【5】青菜やブロッコリー
アルコール依存症患者だけでなく、ビーガン、菜食主義者にも亜鉛欠乏症は多い。亜鉛が含まれる肉類、魚介類を摂取しないことにも起因するが、ブロッコリーや青菜は食べすぎると、含まれているシュウ酸が亜鉛の吸収を阻害するからだ。ただし、あくまで大量に摂った場合なので、健康のためには欠かさず摂取してほしい食材だ。
【6】コーヒー、チョコレート
シュウ酸が多く含まれる食品に、コーヒーとチョコレートがある。特にコーヒーにはシュウ酸だけでなくカフェインも含まれるので、より亜鉛の吸収を妨げることに。
「普通に飲む分には問題ありませんが、カフェインには利尿効果があるので、1日に10杯もカフェイン飲料を飲んでいると、亜鉛が尿から排泄されてしまいます。頻尿は尿路結石の原因にもなるため、飲み過ぎは禁物」
【7】加工食品
シュウ酸と同じく、加工食品の添加物や内服薬の中には亜鉛の吸収を阻害したり排泄する成分が含まれているものも。添加物はハム、ソーセージやミートボール、ハンバーグの粘着剤として使われるリン酸塩がそれにあたる。キノロン系やテトラサイクリン系の抗生物質は、薬の有効成分が亜鉛と結合する作用があるので、処方薬や市販薬の注意書きには目を通したほうがいい。特に高血圧で利尿剤(サイアザイド系は排尿の際に体内の亜鉛を出してしまう)を飲んでいる人は、必要最低限の内服にとどめられるよう、まず食塩を減らすことを心がけたい。
【8】タバコ
ニコチンは血管を収縮させ、髪にも悪影響が。脂肪の摂り過ぎ同様、喫煙は全身の血管によくないので避けるべし。
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March 08, 2020 at 08:03AM
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