ライチ退職を決め込んだ
5月末に5年近く勤めた会社を辞めた。退職を決めたとき、まずライチが浮かんだ。ライチの旬である5月中旬から6月に合わせて退職をして、有休消化を名産地の台湾で過ごすというプランを思い付いたのだ。
確実にライチを食べられるように、余裕をもって春先から転職エージェントに相談をした。
どうやら相場よりも求職期間と入社時期が開いているらしく、「どうして6月入社希望なんですか?」と何度か聞かれた。「ライチが食べたいので」といったら見放される気がして、ニコニコしてごまかした。
無事に次の職場が決まり、有休消化をほとんど台湾旅行に当てこむことにしたわけだが、渡航の前日、チャーハン部の集まりがあった。場所は中華街。撮影後の帰りのことだった。
今年の初ライチは数時間後、台湾でと思っていたが、目の前に現れてしまったら絶対に食べちゃう。それがライチというものだ。
これをたくさん食べられるんだ……!という希望に満ち溢れた気持ちで台湾に向かったのだった。
台北・チャーハン屋でライチをもらう
すぐにでもライチを探しに行きたい気持ちはあったが、おなかがすいていたのでまずはチャーハンを食べに行った。これでもチャーハン部も端くれなので。
チャーハンを楽しんでいると店員のおじさんがお客さんに何かを配りだした。
まさか最初のライチがタダで、しかもチャーハン屋で手に入るとは思わなかった。
そういえば去年も台湾のスナックで急に龍眼というフルーツが配られ始めたことがあった。おすそ分けの文化がすごいのかもしれない。ありがたくいただくことにする。
思えば果物にぷりぷりという表現を使ったことがない。エビとかホタテとかだろう。
それにしても、うますぎる。本場で食べるとこうも違うのか。ライチは追熟せず、鮮度が命だ。だから日本でも手に入りにくい。
こんなに大盤振る舞いしてくれていいのかと思っていたら窓越しにお店で仕入れたらしいライチを見せてくれた。
普通のライチと違って粒が大きくて、種が小さいんだ!と教えてくれた。
一緒に来てくれた台湾人の友達も、大きめだと言っていた。
安藤さんが食べていたライチも、このライチもドラゴンライチ(玉荷包)という品種だ。友達曰くこのドラゴンライチが一番おいしいとのこと。
最初にこんなおいしいライチを食べてしまったら徐々に感動が薄れてしまうんじゃないかという不安に駆られる。いいや。だとしてもライチを飽きるまで食べられる環境に身を置いていることが幸せなのだ。飽き果てるまで台湾中のライチを食いつくしてやるさ!
※ライチは大量に摂取するとあまりよくないとされているので節度を持って食べましょう
からの記事と詳細 ( 台湾でライチをたらふく食べる (1/2) - デイリーポータルZ )
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