福島テレビ
芥川賞作家で福島県三春町の福聚寺・住職 玄侑宗久さんに伺う「玄侑宗久の色眼鏡」 お墓参りの時などに「頭が良くなるから」と、お供えしたダンゴを食べるように勧められたこと、ありませんか?その言い伝えの真相は…? ---------- 間もなく冬であんまりお墓参りに行かないかもしれませんけども、お墓参りにおいでになったときに、団子をお持ちになってみんなで食べるっていう習慣が結構県内はあると思うんですけども。その時によく聞くのが「団子を食べると頭が良くなる」と。 これデマなんですね。 ご注意いただきたいと思いますけども。これもともと言葉遊びで、親族一同が集まったときによくよく談合しておけば将来のことも含めてですね、そうすると頭痛の種がなくなります。頭が痛くなりませんっていうことなんですね。 それを何か、頭が良くなるというところまで発展させちゃったんですけど、よくはなりませんので。 『談合』っていう言葉が、今あんまりいい意味で使われませんけども。山梨県の上野原の近くに「談合坂」っていうサービスエリアがあるんですけども。あれは戦国時代にどの武将だったかちょっと忘れてますけども、まあハッキリしないらしいんですけどね、戦に向かうにあたって談合したと。 戦争を取りやめるための話し合いも『談合』だし、戦争をうまく勝ち抜くための話し合いも『談合』で、これはぜひとも必要なものだったわけですよ。 だから今、政治とか建築業界の方で『談合』っていう言葉がどんどん悪い言葉になっちゃって。思えば『忖度』っていう言葉もね、人の心を思いやるっていう非常に高度な心の文化ですよね。 『談合』して『忖度』して和やかに過ごさなきゃいけないはずなんですけども、そうはなってない。 日本語の意味が勝手に変わってしまったっていうところが、嘆かわしいなと思うんですけども。 くれぐれも今後、団子を食べて頭よくしようなんて思わないようにして頂きたいですね。あの固くなった団子食べますと、時々頭痛くなったり時には歯も欠けますんでご注意下さい。
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