川崎フロンターレが2年連続4度目のJ1リーグ優勝を成し遂げた。3日、等々力陸上競技場で5位浦和レッズと対戦し、1-1で引き分けた。連勝は7でストップしたが、勝ち点を「85」に伸ばし、前節で樹立したJ1史上最多勝ち点を更新。2位横浜FMが敗れたことで勝ち点が13差に開き、昨季に並び史上最速タイとなる4試合を残しての連覇が決まった。
川崎Fは10月24日の清水戦(○1-0)と同じ11人がスタメンに名を連ねた。対する浦和は10月22日の柏戦(○5-1)から1人を入れ替え、FW小泉佳穂が先発に復帰。FWキャスパー・ユンカーはベンチ外となった。[スタメン&布陣はコチラ]
王手をかけて迎えた今節、川崎Fが勝利して横浜FMが引き分け以下、川崎Fが引き分けでも横浜FMが敗れた場合に優勝が決まる条件。浦和は今季ルヴァン杯準々決勝で対戦し、敗退を余儀なくされた相手だ。アウェーの第1戦で1-1、ホームの第2戦は後半アディショナルタイムの失点で3-3に追いつかれ、アウェーゴール差で上回られた相手へのリベンジに挑んだ。
序盤は浦和が前線からプレスをはめると、川崎Fは中盤でボールをつなげず、攻撃にリズムが生まれない。前半22分にMF脇坂泰斗がファーストシュートに持ち込むと、浦和も分厚い攻撃で絶好の先制機を迎える。
前半26分、DF酒井宏樹がFW小泉佳穂とワンツーの形で右サイドを突破。深い位置までえぐった酒井がマイナス方向に戻すと、MF汰木康也のシュートはミートせず左に流れ、FW江坂任がシュート。これはDFにブロックされ、こぼれ球に反応したMF関根貴大も立て続けにシュートを打ったが、カバーに入ったDF谷口彰悟がぎりぎりで跳ね返した。
すると、川崎Fが次のチャンスを仕留めた。前半33分、右CKの流れからDF山根視来が前線にクロスを供給。FWレアンドロ・ダミアンが競り合うと、混戦の中でこぼれたボールをDFジェジエウが右足で押し込み、先制のネットを揺らした。
他会場では後半10分、G大阪が横浜FMから先制点を奪う。浦和はFW興梠慎三を投入するなど交代枠を使って反撃を試みると、土壇場で試合を振り出しに戻した。
後半44分、江坂のヒールパスを受けたFW伊藤敦樹のシュートはGKチョン・ソンリョンに防がれたが、こぼれ球に反応した酒井がネットを揺らし、同点ゴール。来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得に向けて3位以内を目指す浦和が意地を見せ、試合は1-1の引き分け終わった。それでも2位横浜FMが敗れたことで、4試合を残して川崎Fのリーグ連覇が決まった。
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