「道の駅 越後出雲崎天領の里」(新潟県出雲崎町)のご当地ソフトクリームの開発依頼に応えて、同じ出雲崎町の良寛牛乳と新潟市中央区の鈴木コーヒーが「食べるコーヒー」を目指して共同開発した「良寛コーヒーソフト」が完成。6月6日に発売する。
良寛牛乳の諸橋社長(左)と営業部の田村さん
株式会社良寛の良寛コーヒーにも使っているインドネシア産コーヒー豆を自社工場で粗挽きし、ネルドリップで抽出したコーヒー原液を使用。濃厚なコーヒーの味だけでなく、酸味やこく、苦みのバランスが絶妙な「食べるコーヒー」に仕上げた。
甘さは控えめでコーヒー感が圧倒的に強く、子どもよりはおとな向けの味わいに仕上げた本格派だ。税込み450円で、6月6日から「道の駅 越後出雲崎天領の里」で販売するほか、ピアBandaiにある株式会社鈴木コーヒーの直営店「新潟珈琲問屋」でも6月6日から7月6日まで期間限定販売。また、「良寛コーヒーソフト」のフランチャイズチェーンも展開していく。
「食べるコーヒー」を目指したおとなの味の「良寛コーヒーソフト」
良寛牛乳を使ったご当地ソフト開発の要望は以前からあったが、良寛はソフトクリーム製造のノウハウがないため、ためらっていた。あらためて道の駅 越後出雲崎天領の里からご当地ソフトの開発依頼を受け、看板商品の良寛コーヒーの原材料のコーヒー豆を仕入れ先の鈴木コーヒーがすでにソフトクリームを展開していることから共同開発で完成させた。来年は量亜創業70周年のメモリアルイヤーであることも背中を押してくれた。
26日、道の駅 越後出雲崎天領の里で良寛コーヒーソフト発表会と試食会が開かれた。良寛営業部の田村真大さんは「どこにもないような苦み、酸味、こくをプッシュした。コーヒー好きな人にもたまらない味になっている」と胸を張った。
良寛の自社商品
「当初はコロンビア産のコーヒー豆でデカフェをねらったがうまくいかず、鈴木コーヒーからインドネシア産の豆を提案され、結果的にはデカフェにはならなかったが、良寛コーヒーの豆からできた良寛コーヒーソフトというつながりをもつことができた。これはきょうだい商品ではないかと。新しい商品なのに親しみのある商品になった」と話した。
道の駅 越後出雲崎天領の里では、他社の牛乳ソフトを年間4,300本、販売しており、ひとまずはそれを超える売り上げを目指すと言う。
諸橋且委社長は「試食してもらった人から批判の声は聞かれない。コーヒー感がすごいと」、「本当にコーヒー好きにはたまらないソフトになっている」と自信を示した。
良寛コーヒーソフト発表会で記念写真
出雲崎町の山田正志副町長は「新しい良寛の商品、イコール出雲崎町の新しい商品ということで全面的にバックアップしていきたい」と述べた。
また、コーヒーの抽出かすを配布してリサイクルする「Recycling Coffee Beans(リビーン)」にも取り組む。今後も6月ごろ第2弾「そのまんまコーヒーアイス」、8月ごろ第3弾「良寛さんのプレーンヨーグルト」、10月ごろ第4弾「春まち 雪下人参ヨーグルト」の県外限定発売を予定している。
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