本来は沢村賞左腕の大野雄大「一択」のはず
与田監督は「仕上がり」が人選の決め手だったと明かしている。正直、大多数の野球ファンは驚いたと思う。本来は沢村賞左腕の大野雄大の「一択」のはずである。無風にして、全員納得。 かといって奇をてらっての福谷だったわけでもない。そもそもその昔、落合博満監督が川崎憲次郎に投げさせたころとは時代が違う。今は予告先発どころか「早期公表」が主流となっており、3週間前の中日ですら遅い方。すでに阪神、DeNA、ロッテを除く8球団が公表済みだった(5日時点)。 与田監督ももったいぶりたいわけではなく、前年の大野には2月12日に通達&公表している(その後、新型コロナの感染拡大で開幕は延期された)。1年前もほぼ大野一択だった。今年も去年もキャンプで見極めたのは、前年にフル回転した大野の「回復具合」だけだった。与田監督は「ほぐれているか」という表現をするが、早々に「ほぐれている」ことが確認できたのが昨シーズンで、例年よりオフが短かった今回は「ほぐれきれていない」と判断したわけだ。
かなり早い段階で与田監督の頭から「大野」は消えていた
実際、沖縄キャンプの大野は、スロー調整に終始した。初日から元気に投球した昨シーズンとは打って変わり、ブルペンに入るのは1クールに1回。故障ではないが、万全とも言いがたい。探り探りの状態なのは明らかだった。そんなエースからのシグナルを、与田監督が見過ごすはずはない。当初は「2月下旬には」と言っていた開幕投手公表のタイミングがどんどんずれ込んでいったのは大野に執着していたからではなく、むしろその逆。早く指名してしまったがゆえに、責任感の強い大野が無理をしてでも開幕に合わせようとすることを恐れたからだ。 大野と福谷、柳裕也の3人を「候補者」だと言ってきたが、おそらくかなり早い段階で与田監督の頭から「大野」は消えていた。少なくともそうなることを想定して、人選を進めてきたはずだ。 中日としては2018年の小笠原慎之介以降、笠原祥太郎、大野、そして福谷と4年連続で前年とは違う投手が大役に指名されている。まずは福谷と大瀬良のマッチアップでシーズンの幕は開き、柳は第2戦。大野はネーミングライツで名称変更されたバンテリンドームの第1戦(3月30日)を任されることが濃厚だ。
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