阪神の“黄金ルーキー”佐藤輝明(22)がプロの壁にぶつかっている。31日、マツダスタジアムで行われた広島戦では3打席連続三振を含む4打席ノーヒットに終わり、バットを3本も折った。この2試合で6三振して、セの“三振王”を独走して打率は.163と低迷。オープン戦ではドラフト制導入後、新人最多の6本塁打をマークし、ヤクルトとの開幕カードでもプロ1号をマークした佐藤に今何が起こっているのか。
内角→変化球のパターンで3打席連続三振
広島のバッテリーの佐藤攻略法は徹底していた。 2回の第1打席。床田は初球に145キロのつり球を使った。ボールだったが佐藤はフルスイングを仕掛けて空振りした。2球目、3球目とインサイドへのストレートを続けていずれもファウル。広島の會澤は極端にインコースに構えていた。ボール球を1球も使わずに140キロのスライダーを外角低めに曲げると、佐藤はスイングアウト。右肩が開いてしまっていた。 第2打席は4回二死一、三塁のチャンスで回ってきた。またインサイドを攻められながらも、ファウルで粘ったがフルカウントから140キロのスライダーを外角低めに曲げられてスイングアウト。 第3打席は、2-2の同点で迎えた6回二死一塁。床田は初球にインサイドのツーシームを使ってきた。ボールになったが、2球目も136キロのツーシームで攻められてファウル。バットにひびが入った。3球目のストレートは甘いコースだったが、スイングは中途半端で打ち損じだ。5球目にはまた変化球。バットは真っ二つに割れて飛んでいった。最後は116キロのドロンと落ちるカーブ。ボール球だったが完全にタイミングを外された佐藤は片膝をついて空振りした。 前日の試合から4打席連続三振である。 第4打席は、9回。前日にも三振を喫しているルーキーの栗林と再び対峙したが、インサイドのカットボールに手を出して、またバットは、真っ二つに折れて、ショートフライに倒れた。 2試合連続の3三振。計11三振は、大山、根尾らの6三振を引き離して、セの“三振王”を独走。プロの壁にぶつかっている。 元千葉ロッテの評論家、里崎智也氏は、こう分析した。 「データ通りにしっかりと攻められて苦労していますね。インサイドを意識させられて、外に落とす、あるいは大きな緩急差をつけた変化球。ある程度、オープン戦から見えていた弱点を突かれています。いまのところ、後手、後手になっています。間違いなくポテンシャルはあり、対応力もあるのですから、どう対策を練っていくかですね」 里崎氏は、オープン戦で6本塁打をかっとばした時点でも「どこを打てるかをテストするのがオープン戦。打っているのではなく、打たされているのかもしれない」と指摘していた。
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