東京から北九州に舞台を移しての第2戦は、五輪本番を想定すると、連敗すればグループステージ敗退がほぼ決まってしまう、いわば後がない状態だった。それでも、敗戦を引きずることはなく、試合序盤から選手から伝わってきたのは「同じ相手にホームで二度も負けるわけにはいかない」(久保建英)という気迫。それが3-0という望外の快勝に繋がったのは間違いない。
横内昭展監督は、打撲で出場が危ぶまれたその久保と板倉滉以外、スタメンを9人入れ替えた。驚きだったのが、初戦で配給面での課題を残したダブルボランチの構成だ。その試合は出場停止だった田中碧の先発は確実視されていたが、その相棒に3日前はCBで出場した板倉を指名したのだ。
田中駿汰が故障で離脱し、その代わりに初戦で起用された渡辺皓太が結果を残せなかったうえ、この日はキャプテンの中山雄太がコンディション不良で出場を回避。いわば苦肉の策で腕章とともにボランチの一角を託された板倉が特大のパフォーマンスを発揮するのだから、サッカーはわからない。
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