Monday, March 1, 2021

【記者の目】ヤクルト、投手陣底上げ目指す球団の強い意志感じた - サンケイスポーツ

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 巨人・田口麗斗投手(25)とヤクルト・広岡大志内野手(23)の交換トレードが1日、両球団から発表された。

 開幕まで1カ月を切ったタイミングで同一リーグ間で行われた、異例のトレード。春季キャンプ中には各チームでサインプレーの確認が行われているため、今後はその変更を余儀なくされる。

 それでも、ヤクルトには投手陣の層を厚くした上で開幕を迎えるという強い意志が感じられた。球団幹部は25歳の田口について「2年連続で2桁勝った先発としての実績もある。年齢的にもこれからだけど、まずは今年、戦力になってほしい」と将来性よりも、即戦力として期待する。

 一方で、広岡を移籍させることは苦渋の決断だったはずだ。2016年に奈良・智弁学園高からドラフト2位で入団。長打力が魅力でヤクルトの将来を担うレギュラー候補として、山田のような成長曲線を望んでいただろう。

 ただ広岡自身もチャンスをつかみきれず、チーム事情や可能性を広げるために外野守備など、さまざまな役割を任されることも少なくなかった。巨人へ送り出すことは、もっと成長してほしいという球団の親心もあったはずだ。

 請われて移籍した両者の活躍に期待したい。(ヤクルト担当・赤尾裕希)

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