「絵の具の冷奴(ひややっこ)を筆で食べる」――。そんな文言とともにツイッターに投稿された動画が人気を集めました。ちょっと混乱してしまいますが、文字通り、〝絵筆〟を使って冷や奴を平らげる動画です。作者に話を聞きました。
動画を投稿したのは、山田めしがさん @meshieshi 。「写実絵師」を名乗り、食べ物を中心とした写実画を投稿しています。
「絵の具の冷奴を筆で食べる」動画を投稿したのは、今年8月のことです。
26秒の動画は、器、冷や奴、薬味にしょうゆと、おいしそうな冷や奴を描き上げる様子から始まります。ところが、途中からは、冷や奴が食されていく描写に変わります。まるで、〝絵筆〟で冷や奴を食べているようです。
動画は230万回以上再生され、ツイッターの「いいね」も14万件を超えました。「超絶技巧」「2回目見てようやく理解して なるほど!?すごっ!!!」などのコメントが寄せられています。
「コロナ療養中に食べた冷や奴が、とても食べやすくおいしかったのです」。山田さんは、動画を制作するきっかけについて、そう話します。
「食欲がない中でじっくりと食べ進めてたら、イラストの最初から最後までのストーリーが頭に浮かび、すぐに描き始めました」
動画は、撮影した写真を組み合わせて制作しています。ポスターカラーを重ね塗りすることで、冷や奴を食べていく様子を表現しました。
当時は療養中だったので、寝て描いての繰り返し。計20時間~30時間くらいかかったそうです。
今回の反響を受けて、「1枚のイラストではなく、冷や奴の『ストーリー』を見てもらいたかったので、たくさんの方に届いてよかったなぁと思います」と話します。
山田さんは「小さい頃から本物のように描くことに興味があり、どうやったら本物みたいに描けるか常に考えて練習していた気がします」と話します。
高校でポスターカラーを用いた表現に出会い、「そこから一気に絵の具の写実の練習研究を始めました」と山田さん。「本格的に活動を始めてからは15年くらい。まだまだ修行中です」と話します。
ひたすらに描き続けることで腕を磨いてきたそうです。
実は山田さん、調理師としても働いていて、絵師と「二足のわらじ」です。実際に、仕事で調理したものを絵に描くこともあるそうです。
「絵も料理もどちらも私の好きなことでして、この二つは切っても切れない関係です。料理も絵も人を楽しませることができるので、どちらも欠かせません」
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