Monday, November 28, 2022

江戸から学ぼう脱炭素 「食べる分だけ買う」暮らしを浮世絵タッチでデザイン 丹波、全日本高校展で最優秀賞 - 神戸新聞NEXT

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 京都共栄学園高校2年、田口小梅さん(17)=兵庫県丹波市=が、「第34回全日本高校デザイン・イラスト展」全国審査会で、デザイン部門の最優秀賞にあたる経済産業大臣賞に輝いた。課題は「脱炭素社会」。必要な分だけ買って食べる江戸時代の暮らしに着目し、「江戸から学ぼうエコ生活」という標語とともに、鮮魚を運ぶ商人を浮世絵タッチでユニークに描いた。(伊藤颯真)

 同展にはデザイン、イラスト、アニメーションの3部門があり、今年は全国から1044点が集まった。北海道、東日本、西日本の3地区の予選審査を経て、10月に全国審査があった。

 田口さんは同校総合コース美術科に在籍し、油絵やデッサンのほか、色彩や立体構成などを学んできた。夏休みの課題の一つが同展への出品で、デザイン部門に応募することにした。

 「脱炭素社会を独自の発想で表現する」のが課題だった。母親の菜穂子さん(48)に相談すると、「江戸時代はエコだったんじゃない」とアドバイスされた。インターネットで詳しく調べると「食べる分だけ買う当時の生活は、現代でも簡単に取り組める」と考え、イメージを膨らませた。

 江戸の雰囲気を出すために参考にしたのが、浮世絵だった。その上で、その時代の消費生活の象徴の一つともいえる商人をメインに据えることにした。

 約2週間かけて描いた作品は、イラストボード(縦51・5センチ、横36・4センチ)に、魚を頭に乗せて運ぶ商人を大胆に配置。その上で「江戸時代では食材は食べる量だけ買っており、食品ロスはめったにありませんでした。(中略)生活スタイルを見習って私たちの地球を守っていきましょう」との文章を添えた。

 19日の授賞式では、審査委員長から浮世絵を生かした作風や、シンプルな画面構成が評価された。田口さんは「幼稚園の頃から絵が好きでたくさん描いてきた。自分の絵が評価されてうれしい」と話した。

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