
フルーツ離れとは無縁
総務省統計局の家計調査(2人以上の世帯/2010~2019年)によると、リンゴやミカン、イチゴ、バナナは過去10年で10~30%ほど消費が落ちており、「皮をむくのが面倒」といった理由から日本人の果物離れが進んでいるという。 いっぽうで唯一消費が拡大しているのがキウイフルーツで、前述の調査によると過去10年で63%と急拡大しているそうだ。皮をむかずに、半分に切ってスプーンで食べられる手軽さが現代のライフスタイルにマッチしているということだろうか。リンゴや梨なら1人で1個は多いけれど、1人で1個食べきれるキウイはこのサイズがちょうどいい。
最旬は、塩キウイ!
近年、筆者が注目しているのがグリーンのキウイだ。うだるような暑さが続く酷暑の今、熱中症対策として管理栄養士の渥美まゆ美氏が薦めるのが「塩キウイ」という食べ方で、熱中症予防に必要な水分と塩分、ミネラル類を一度に摂取できる、いわば“食べる点滴”だ。ビタミンCの含有量こそゴールドには及ばないものの、ミネラルがたっぷり含まれているグリーンがこの「塩キウイ」に適しているのだそうだ。 つくり方は簡単だ。ビニール袋に皮をむいて適当な大きさにカットした“完熟”グリーンキウイと、塩ひとつまみを入れてよく揉み、水100~150mlを入れればできあがり。気温35℃の日につくって飲んでみたが、フレッシュな味わいでスルスルと喉を通り、水だけを飲むよりも、「塩分とミネラルをしっかりとっている」ということが実感できる。 この「塩キウイ」に匹敵する栄養素のドリンクを、ほかの果物でつくるとしたら、どのような果物が必要になるのだろうか。渥美氏に訊いた。 「熱中症対策には、『糖・塩(ナトリウム)・カリウム・マグネシウム・カルシウム』の、5つの栄養素が必要です。キウイには、糖・カリウム・マグネシウム・カルシウムがバランスよく含まれており、塩を加えるだけで熱中症対策が可能ですが、ほかの果物にはこれらがバランスよく含まれていないため、フルーツを組み合わせる必要があります。たとえば、夏においしいすいかは、カリウムやカルシウムの含有量がキウイに比べて少ないため、カリウムを補うために、バナナ1/2本、カルシウムを補うためのレモン汁大さじ2という『すいか+バナナ+レモン+塩』などが考えられますが、材料も多く、酸味が強くて味のバランスが悪そうですね。甘みものってきたパイナップルも、カリウム、カルシウムが少ないため、ネーブル1個を足して、『パイナップル+ネーブル+塩』などを組み合わせる必要があります」
からの記事と詳細 ( 思わず甲子園球児にも薦めたくなる! “食べる点滴”「塩キウイ」で熱中症対策(GQ JAPAN) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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