31日に行われる大阪国際女子マラソンの主催者らが大阪市内の長居公園内を約15周する変更プランを検討していることを巡り、周回コースが世界陸連にバックアップコースとして公認されていることが20日、分かった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けての措置だが、昨年のうちに最悪のシナリオも想定して準備を進めていた。従来はヤンマースタジアム長居発着で市内を巡っていたが、周回となれば1982年の第1回大会以来初めて。発着場所は従来通りとしつつ、1周約2・8キロのコースを“保険”として昨年のうちに考案し、コースを測定。世界陸連に申請は受理されており、公認記録として扱われる。
13日に大阪府では緊急事態宣言が再発令され、この日は日本陸連など主催者らが協議を行った。長居公園内への観客立ち入りを封鎖した上で、周回での実施とすることで人員を削減可能。密を避けられ、公道での開催よりも感染リスクを抑えられることがメリットだ。
東京五輪代表の一山麻緒(23)=ワコール=と前田穂南(24)=天満屋=らが2時間19分12秒(05年、野口みずき)の日本記録更新を目指す大会となっていた。国内女子マラソンとしては初めて男子選手をペースメーカーに配置。コースこそ変われど、アップダウンの少ない道は記録挑戦の追い風になる可能性も秘める。
レースは前回の約5分の1以下にあたる出場99選手で行うが、1周の距離は約2・8キロと短い。先頭が日本新記録のペース(1キロ約3分18秒)を刻んだ場合、トップから約9分14秒離されると周回遅れとなる。園内の道幅はそれほど広くなく、10キロや中間点といったチェックポイント、給水地点も混雑が予想される。市街を走る場合と比較してスタッフの人数は少なく済むが、急なコース変更に対応できる誘導担当などの確保が今後の課題となりそうだ。
◆大阪国際女子マラソン 1982年に第1回大会が開催された。何度かコース変更はあるが、現在はヤンマースタジアム長居発着、道頓堀橋南詰折り返しで、高低差約9メートルのフラットなコース。大会最高記録は03年野口みずきの2時間21分18秒。今回はコロナ禍で国外招待選手や海外勢ペースメーカーの出場はない。
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