■国内男子ゴルフ/ ダンロップフェニックストーナメント / 11月19日ー22日 / 宮崎県・フェニックスカントリークラブ(7042y・パー71) / 21日(大会3日目)
ツアー3戦目の新人が、3日目も首位を守った。21歳の石坂友宏が7バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「68」。通算12アンダーで、大槻智春と共に、トップに立った。
5番では手前のラフから、10ヤードをチップイン。13番では、目前の枝と枝の間を抜くラフからの2打目で絶妙の寄せ。OKバーディを見せた。
「アプローチとパターが得意」と自負するとおりに、3〜6メートルのチャンスを次々と沈めて一時は2位と5差をつけて独走した。
毎年、世界のトップランカーが集結し、幼少期からテレビで見ていた憧れの舞台。
「出させていただけるだけでありがたい」。
コロナ禍で、昨年プロ転向したばかりの自分にチャンスが巡ってきたことを、この日も改めて感謝。
終盤、リーダーボードが目に入った直後の17番で第1打を左に引っかけ、ラフからラフを渡り歩いて、3オン2パットのダブルボギーで大槻に追いつかれたが、自身初の最終日最終組を確保。
「18番も2メートルのチャンスを逃して最後に流れを止めてしまったが、攻めのゴルフは出来ていた」と、頷いた。
「明日も緊張すると思うが、これからのゴルフ人生につながる1日になる。ここにいられることを、感謝しながら優勝できればうれしい」。
大会11人目の日本人覇者なら、2014年大会の松山英樹の22歳を抜いて、史上最年少Vを達成する。
また、転向後3戦目の日本人Vなら、松山英樹に次ぐ2番目の速さ。
「結果を出して、沢山の方に僕のことを知っていただければ」。
ふいに現れた新星は、礼儀正しく爽やかだと会場でも評判だ。
ウッズ(04、05年)にケプカ(16、17年)、ジャンボ尾崎(94ー96年)。
重厚な優勝リストに、21歳の新人が颯爽と名を刻むか。
※最終日に21歳62日の石坂が本大会で優勝すると、1977年のセベ・バレステロスの20歳232日に次ぐ大会歴代2位の若さ。
※日本人では、2014年大会の松山英樹の22歳271日を抜いて、最年少V記録となる。
※1999年(JGTO発足後)以降の最速Vは初戦で2016年の関西オープンを制した趙炳旻(チョビョンミン)
※日本人選手の最速は2戦目に、2013年つるやオープンを制した松山英樹
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