ラ・リーガは21日、第10節を各地で行い、MF久保建英所属のビジャレアルとレアル・マドリーが対戦した。R・マドリーが開始早々に先制するも、ビジャレアルが後半にPKで追いつき、1-1のドロー。古巣対戦の久保は後半44分から出場し、わずか4分間の出場時間で見せ場を立て続けにつくったが、決勝点を演出することはできなかった。
11月の国際Aマッチウィークが明けて最初のリーグ戦。日本代表で2試合に出場していた久保はローン移籍元の古巣相手にベンチスタートとなった。一方のR・マドリーは新型コロナウイルス感染や負傷の影響で離脱者が続出。FWカリム・ベンゼマ、MFカゼミーロ、DFセルヒオ・ラモス、MFフェデリコ・バルベルデが登録メンバーを外れ、FWマリアーノ・ディアス、MFマルティン・ウーデゴーアらこれまで出場機会の少なかった選手が先発入りした。
それでも前半早々、R・マドリーがさっそく試合を動かした。2分、MFトニ・クロースのサイドチェンジにDFダニエル・カルバハルが抜け出すと、縦にダイレクトで出そうとしたボールは相手に拾われそうになったが、これを再び奪い返してクロスを供給。これに反応したマリアーノがダイビングヘッドで決めた。
ここでビジャレアルの選手たちは副審に一斉に抗議。カルバハルが縦に出した時点でオフサイドポジションだったFWルーカス・バスケスがボールにアプローチしており、副審は一瞬フラッグアップしていたためだ。だが、主審はこの抗議を認めず、R・マドリーに先制点が入った。決めたマリアーノは今季初ゴールとなった。
その後は両者ともに決定機までなかなか辿り着けず、互いにボールを回して相手の布陣をうかがい合うような展開。R・マドリーはカルバハルやマリアーノ、ビジャレアルはMFマヌ・トリゲロスに惜しい場面があったが、試合は動かないままハーフタイムを迎えた。
ビジャレアルは後半12分、ようやく初めてのビッグチャンス。相手のビルドアップをMFダニエル・パレホがカットすると、スルーパスに反応したFWジェラール・モレノがGKと1対1の絶好機を迎えた。だが、右足で放ったシュートはうまくミートせずゴール左外へ。高い位置からの守備が機能したものの、同点に追いつくことはできなかった。
ビジャレアルは後半16分、ペドラサ、トリゲロス、FWカルロス・バッカの3選手を下げ、MFサミュエル・チュクウェゼ、DFペルビス・エストゥピニャン、FWジェレミ・ピノを投入。久保は呼ばれない。対するR・マドリーは20分、ウーデゴーアとFWエデン・アザールに代えてMFイスコとFWビニシウス・ジュニオールを入れた。
すると後半30分、ビジャレアルが交代選手のプレーで同点に追いついた。左サイドで前を向いたエストゥピニャンがセンターバックとサイドバックのギャップを突くスルーパスを送り込むと、エリア内を突破したチュクウェゼがGKティボー・クルトワに倒されてPKを獲得。このキックをG・モレノが左隅に落ち着いて決めた。
そして後半44分、ウナイ・エメリ監督はようやく久保を投入。トップ下のポジションで起用した。すると同アディショナルタイム2分、久保はカウンターからG・モレノのスルーパスを受け、エリア内左に侵入する絶好のチャンスを導く。だが、ギリギリまで我慢して判断した折り返しのパスはクルトワにキャッチされた。
さらに後半アディショナルタイム3分にも、久保は右サイドをドリブルで突破し、クロースに後ろから倒されてFKを獲得。クロースにはイエローカードが提示された。だが、このFKが相手にクリアされると、1-1のままタイムアップの笛。ビジャレアルは上位対決で貴重な勝ち点1を獲得した。
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