Wednesday, January 10, 2024

「やきとん」「パンチうどん」食べる漫画「埼食主義の女」単行本に…「翔んで埼玉」きっかけに描く - 読売新聞オンライン

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 営業職の女性が埼玉県内を車で巡り、B級グルメや郷土料理を食べまくる――。そんなグルメ&ギャグ漫画「 埼食さいしょく 主義の女」の単行本が昨年12月に発売された。作者は鴻巣市出身のなかじまもりおさん(56)。埼玉グルメを純粋に楽しむ女性を描く、郷土愛あふれる作品となっている。

 同作品は、「週刊漫画ゴラク」(日本文芸社)で2022年3月から23年11月まで連載。単行本では連載した23話を収録しており、「やきとん」(東松山市)や「深谷ネギ」(深谷市)、「嵐山辛モツ焼そば」(嵐山町)など約30品の埼玉グルメが取り上げられている。

 登場する店舗は全て架空のものだが、モデルとなる料理や店がある。例えば、第1話で登場する「パンチ(もつ煮込み)うどんセット」は、地元チェーン店「山田うどん食堂」の人気メニュー。店舗は男性客が多く一人では入りづらいと、主人公の女性は免許更新の予定もないのに、パンチうどんを食べるためだけに鴻巣市の運転免許センター内のレストランを訪れる。

 女性が料理の成り立ちや味に思いを巡らせながら、夢中で料理を食べる姿に思わず喉が鳴る。また、「料理の情報を伝えるため、いらない情報は省く」(なかじまさん)というこだわりで、女性は蕨市在住であること以外、名前や詳しい職業などはあえて明かされていない。

 なかじまさんが作品を描き始めたきっかけは、埼玉県を 揶揄やゆ する内容でヒットしたコメディー映画「 んで埼玉」。19年の上映後、埼玉が注目されることが多くなり、地元の料理を漫画で取り上げようと思ったのだという。

 なかじまさんは「県民でも知らない料理がたくさんある。この漫画をきっかけに埼玉を訪れる人がいてくれれば」と話している。

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