2018年4月に発売された、『食べることの哲学』(世界思想社)の3刷が決定した。身近なテーマから社会に生きる知恵を学ぶ「教養みらい選書」の第2弾である本書は、発売後多くの新聞書評や雑誌などに取り上げられている。
本書は、哲学者の檜垣立哉による哲学エッセイ。まるでフレンチのフルコースのように「突き出し」「前菜」「オードヴル」から「食後の小菓子」と章立てて進んでいくのがなんとも粋だ。
本書のテーマは、人間が何かを食べる、ということの本質に迫ることだ。古来から「理性をもった動物【ゾーオン・ロゴン・エコン】」であると言われてきた人間。しかし同時に、人間は霊長類が進化した動物でもある。生き物を殺して食べるのは後ろめたいが、それでも食べなければ死ぬという矛盾をはらんでいるのだ。人間は、豚も鯨も殺して食べるのに、イヌやネコはなぜ食べないのか?という問いから、カニバリズム、「食べるもの/食べないもの」の線引きはなんなのか、そして、拒食症や断食に現れる「食べないこと」などについて、宮澤賢治「よだかの星」、食育の実験授業「豚のPちゃん」、反捕鯨映画『ザ・コーヴ』、アンパンマンなどの文学や映画作品などを交えて、軽妙なエッセイの形で考察している。
3刷の入荷は12月19日頃を予定している。
作品情報
■著者:檜垣 立哉
■出版社:世界思想社
■出版年月日:2018年4月15日
■ISBN:9784790717119
■判型:四六判
■ページ数:208ページ
■定価:1,870円(本体1,700円)
■試し読み:https://web.sekaishisosha.jp/posts/2413 (世界思想社)
からの記事と詳細 ( 【重版情報】「人はなぜ食べるのか?」フルコースのように食を哲学するエッセイ『食べることの哲学』が話題 - Real Sound )
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