昆虫食好きに朗報だ。2022年5月28日、渋谷パルコ地下1階にあるジビエと昆虫料理を提供する飲食店の米とサーカス店頭で、『食べる昆虫ガチャ』の販売が開始された。1回500円で、食べられるアリやコオロギ、サソリが入ったカプセルトイを入手できる。
ラインアップは、セミ幼虫、女王ツムギアリ、ツムギアリ、バンブーワーム、ワタリバッタ、スーパーワーム、オケラ、サゴワーム、フタホシコオロギ、ジャイアントコオロギ、モパネワーム、サソリの全12種類。さらに当たりが出ると、新感覚昆虫ドリンク『タガメサイダー』 がもらえるサービスも用意する。
同企画をプロデュースしたのは、昆虫料理の先がけである米とサーカスを運営している亜細亜TokyoWorldだ。米とサーカスでは2016年から昆虫食に注目し、普及に力を注いできた。栄養価が高く、環境負荷の低いサステナブルフードである昆虫を幅広い層に広めるべくお試しのミニサイズで、わくわく感そそるカプセルトイ形式で販売することとした。
昆虫食は栄養面から多くの利点がある。種類によって差異はあるものの、昆虫は高たんぱく質で必須アミノ酸や鉄分などのミネラル、ビタミンも豊富に含有。100グラム(g)当たりのタンパク質、ビタミン、ミネラル含有量は肉や魚よりも高いとされている。 特に食物繊維を取りたい人には、ハイスペックな食のトレンド、コオロギがおすすめだ。
環境的な利点にも注目してほしい。牛肉1キログラム(kg)を生産するために飼料8kgが必要であるのに対し、昆虫は飼料2kgで生産でき、飼料変換効率が高いといわれている。温室効果ガスの排出量や養殖に必要な水と土地という点から見ても、牛や豚、鶏などの家畜動物よりも環境への負荷が低い。
世界の人口増加と地球温暖化に伴う食糧問題の解決手段として、「昆虫を食事に取り入れること」は国連食糧農業機関(FAO)も推奨している。
米とサーカスは、高田馬場本店と秋葉原に昆虫食自販機の『MOGBUG』も設置している。多い日には1日に30個ほど売れるという。合わせてチェックしてみてほしい。昆虫食が気になる人は、この機会に試してみては。
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