西武は20日、榎田大樹投手(35)、小川龍也投手(30)に来季の契約を結ばないことを通告したと発表した。
榎田は東京ガスから2010年ドラフト1位で阪神に入団。18年に西武へ移籍すると、先発ローテションに定着して11勝を挙げ、10年ぶりの優勝に貢献した。レオ党から「救世主」と称えられたが、19年はわずか4勝。昨年11月2日の日本ハム戦で425日ぶりの1勝を挙げたものの、今年はここまで1軍登板がなかった。
同じく左腕の小川は千葉英和から2010年ドラフト2位で中日に入団。18年7月に西武へトレードで移籍。昨年は左の中継ぎとして38試合に登板し、2勝1敗、防御率2・10をマーク。11月に「左肘鏡視下関節形成術」を受け、復活をかけた今年だったが1軍登板は5試合にとどまっていた。
球団を通じて発表された2人のコメントは以下の通り。
▼榎田大樹 トレードでライオンズに来て、3日目くらいには皆がすごくコミュニケーションを取ってくれて、本当に感謝しています。 こういう環境が僕をもう一度活躍させてくれたといいますか、そのままの自分を出させてくれたのだと思っています。一番の思い出はリーグ優勝ですが、試合を挙げるのであれば2018年に登板した阪神戦。晋太郎(藤浪投手)と投げ合えたこと、同郷の先輩の福留さんや鳥谷さんと対戦できたことは、自分の勝ちより印象に残っています。ライオンズでも本当に温かい声援をいっぱいいただきました。(今季)左母指の手術を受けましたが、手術をしていただいた先生の方に感謝しておりますし、現役を続けていきたいです。復帰して、今は感じよく投げることができていますし、自分自身(もっと)良くなると思っています。
▼小川龍也 ライオンズでの思い出は、リーグ優勝をすることができたことです。優勝争いをしていたソフトバンク相手に投げ、ファンの皆さまから大きな拍手をいただけたのが本当にうれしかったです。チームメイトも凄く仲良くしていただきました。これから一緒にできなくなるのは寂しいです。3年半という短い間ではありましたが、応援していただいたファンの皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。今後ですが、現役続行を目指してやっていきたいです。身体も元気ですし、投げている感じもいいと思っています。また違う球団でチャンスをいただけるとしたら、引き続き応援をいただけるとうれしいです。
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