◆JERAセ・リーグ 巨人3―1広島(24日・東京ドーム)
巨人が一発攻勢で広島・森下を沈めた。同点の4回、大城がプロ4年目で初の2ケタ10号をバックスクリーン左へたたき込むと、7回には右越え11号で、これもプロ初となるマルチ本塁打をマークした。坂本は3回の左越え先制ソロで通算890打点とし、松井秀喜を抜き球団単独7位に浮上。先発のメルセデスは7回1失点で森下との五輪メダリスト対決を制し、7勝目を挙げた。首位・阪神も勝ちゲーム差は2のまま。
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狙い球と違っても、瞬時に対応した。極上の技術が詰まった、坂本らしい一撃だった。緩い変化球にタイミングこそ外されたが、上げた左足を地面につけてから下半身の粘りで軸回転の始動を遅らせた。“獲物”を手元まで呼び込んでバットを一閃。「我慢してうまく打つことができました」。弧を描いた白球は、左翼席中段で跳ねた。先制点をもたらし、みこしを担ぐ「わっしょい」パフォーマンスで笑顔を見せた。
偉大なレジェンドを超える一撃となった。3回1死、広島先発・森下の高めに浮いた118キロのカーブを捉えた。東京五輪では侍ジャパンとして共闘し、金メダルを獲得。「一緒のチームメートとして戦い、いい投手だということを再度実感しました」と敬意を払う右腕から13号ソロ。通算890打点で、並んでいた松井秀喜氏の889打点を抜き、球団単独7位となった。
この日の一発も、その松井氏の指導のたまものだった。松井氏は16年の春季キャンプで臨時コーチを務めた。坂本の打撃練習を見ていた際に体が投手側へ動くのがやや早いと感じ「もう少しボールを長く見る意識を持ってもいいのではないか。ステップした足が着地する時に、もっと軸足(右足)に体重を残しておくのも一つの方法」と提案をしたという。右足に体重を乗せたまま、腕はギリギリまで残して体の開きを抑えるゴジラ打法。「自分が思っていたやり方とは違ったので、そういう感じでも打てるんだと驚きました。参考にしたい」と坂本も目からウロコ。森下のカーブにタイミングを外されても回転を我慢できたのは、しっかりと軸足に重心が残っていたからだ。
ただ、メモリアルな打点となっても、今季はまだ25打点とあって主将は「今年はあまり打点でチームに貢献できていないので、1打点でも多く挙げられるように頑張ります」と気合を入れ直した。誰より頼れるチームの太陽。自らを厳しく律して、上だけを見据える。(西村 茂展)
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