Tuesday, July 27, 2021

なでしこジャパンが東京五輪8強進出! チリに苦戦も…途中出場の田中美南が値千金の決勝点 - SOCCER KING

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チリとなでしこジャパンが対戦した [写真]=Getty Images

 東京オリンピック一次ラウンド・グループE最終節が27日に行われ、チリ女子代表と日本女子代表(なでしこジャパン)が対戦した。

 オーストラリアが勝ち点「4」、得失点差「-1」でグループGの3位になったため、2試合を終えて勝ち点「1」、得失点差「-1」のなでしこジャパンはチリに勝利すれば決勝トーナメント進出条件となる3位の成績上位2チーム以上が確定。一方のチリも決勝トーナメント進出の可能性を残すために勝利が絶対のなか、試合はキックオフを迎えた。

 積極的な立ち上がりを見せたなでしこジャパンは9分、長谷川唯のパスから右サイドの深い位置をとった清水梨紗が低くて速いクロスを供給。ボールは相手DFに当たってゴールへと向かったが、相手GKのセーブで得点には至らない。

 攻め続けるなでしこジャパンは17分に決定機。岩渕真奈からのスルーパスを受けた杉田妃和がペナルティエリア内で左足を振り抜くが、ゴール右下を狙ったシュートは相手GKの好セーブに阻まれた。

 36分には長谷川がペナルティエリアの手前からミドルシュートを狙うが、シュートは惜しくも枠の左に外れる。なでしこジャパンは数多くのチャンスを生かすことができず、試合はスコアレスドローで折り返した。

 後半に入ってからも押し込むなでしこジャパンは53分、後半から投入された田中美南がペナルティエリアの外から左足でミドルシュートを放ったものの、ボールは相手GKにキャッチされる。59分にはカウンターから決定機を迎える。中央に切り込んだ岩渕のパスから、途中出場の遠藤純がペナルティエリア左に侵入。左足を振り抜いたが、ミートできずに枠を外れた。

 チリは68分にビッグチャンスを迎える。ペナルティエリア右で受けたヤナラ・アエドが相手を背負いながらボールを浮かせてオーバーヘッド気味に中央へと送り、後ろから飛び込んだフランシスカ・ララが頭で合わせる。ボールはクロスバーに当たって真下へと落下すると、GK山下杏也加に回収された。チリの選手たちはゴールを主張したが、ゴールラインは割っていなかった。

 試合の均衡が破れたのは77分、せなでしこジャパンが待望の先制点を獲得する。杉田妃和がペナルティエリア内に縦パスを通すと、受けた岩渕は相手を背負いながらDFの背後のスペースにパスを通す。反応した田中はチップキックで相手GKの脇下を通し、ネットを揺らした。

 追加点を狙うなでしこジャパンは85分、​途中出場の中島依美がペナルティエリアの手前で右足一閃。強烈なシュートは相手GKの手にも当たってクロスバーを叩き、得点には至らない。

 試合はこのまま終了し、1-0で勝利したなでしこジャパンは決勝トーナメント進出を決めた。なお、カナダとイギリスは1-1で引き分けたため、グループAはイギリスが首位、カナダが2位、なでしこジャパンが3位となった。

 準々決勝は30日に行われ、なでしこジャパンはグループG首位のスウェーデンと対戦する。

【スコア】
チリ女子代表 0-1 なでしこジャパン

【得点者】
0-1 77分 田中美南(なでしこジャパン)

【スターティングメンバー】
なでしこジャパン(4-4-2)
山下杏也加;清水梨紗、熊谷紗希、宝田沙織、北村菜々美;長谷川唯(66分 木下桃香)、林穂之香(55分 遠藤純)、三浦成美(83分 中島依美)、杉田妃和;菅澤優衣香(46分 田中美南)、岩渕真奈

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