Tuesday, July 6, 2021

松坂大輔がいたからこそ「松坂世代」は輝いた… 藤川球児「自分も苦しい。でも、松坂の苦しさは他の人とは全く違う」(NumberWeb編集部) - Number Web - ナンバー

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雑誌「Sports Graphic Number」と「NumberWeb」に掲載された記事のなかから、トップアスリートや指導者たちの「名言」を紹介します。今回は今季限りでの引退が発表された松坂大輔と「松坂世代」にまつわる5つの言葉です。

<名言1>
僕は同世代の選手たちがどんなに活躍しても、霞んで見えないくらい先に行くつもり。
(松坂大輔/Number577号 2003年5月29日発売)

◇解説◇
 和田毅、杉内俊哉、村田修一、藤川球児……松坂と同学年の彼らは“松坂世代”と称されていた。「僕の名前なんかつけられて、迷惑と思っているヤツもいるんじゃないかなあ……」と奥ゆかしい松坂だが、ライバルには絶対に負けないという強い気持ちも垣間見せていた。

 1980年度生まれの「松坂世代」。実はこれまで2000安打、200勝の名球会入会条件を満たした選手はいない。前述した4人をはじめ、長年にわたって各球団の主力を務めた選手は多かったが、ケガや新世代とのポジション争いによって、1人、また1人とユニフォームを脱いでいったのだ。それでも「霞んで見えないくらい先に行くつもり」と語った松坂は日米通算170勝。2位の和田(147勝/7月6日時点)に大きく差をつけている。

松坂の苦しさは他の人とは全く違う

<名言2>
自分も苦しい。でも、松坂の苦しさは他の人とは全く違う。今はそれも共有できている。同志ですね。
(藤川球児/Number926号 2017年4月26日発売)

◇解説◇
 1998年のドラフト会議で、藤川は松坂大輔とともに高校生投手としてドラフト1位で阪神に入団。「松坂は天才で、デビューの頃から凄かった」と自分との差の大きさを痛感していた。

【次ページ】 松坂がいたからこそ、僕もここまで……

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