<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>
中日ダヤン・ビシエド内野手(32)が貧打に苦しむ竜打線の中で獅子奮迅の活躍を見せている。チームが7月2日からのヤクルト3連戦を負け越す中、3戦目で引き分けに持ち込む13号同点2ランなど3試合全てで打点を挙げ、存在感を示した。「あの状況で、湿りがちのチームの状態があって、みんなが喜ぶ1発になった」。ボールが右翼スタンドに吸い込まれると、自らの勢いを仲間に分け与えるかのようにバットを一塁側ベンチの方向に投げて、喜びをはじけさせた。
来日から6年連続で2桁アーチを放ってきた。7月はビシエドにとっては当たり月。「シーズン最初は成績出ないときあるが、だんだんリズム出てくる。暑いのは体も温まるから好きな月。寒いのは好きじゃないけど、7、8月は好きかな」。17年こそ米国市民権取得手続きで離脱した影響があったが、それ以外のシーズンは毎年打率3割をマークしてきた。
キューバ出身で、現在自宅は米フロリダ州マイアミにある。暑さにも慣れているが、湿度をまとう日本独特の暑さ対策は「しっかり食べることが大事」と言い切る。
90年代に竜の主砲を務めた落合元監督も、現役時代に夏の乗り切り方をこう話した。「食欲は自然と落ちる。だから暑くてもいろんな食材も入れられ、食べやすい鍋を食べる」。3度の3冠王を獲得した男の夏場対策は食のコントロールだった。
ビシエドも日本の夏の乗り切り方をマスターした。「いま大事なのは、球宴前に、勝ち星を少しでも挙げる事が大事。上のチームに離れないように、食い下がっていく。チーム全体として打てないときはある。少しずつできることを信じて戦う」。竜の夏男が自力V消滅危機にあえぐチームをタフにけん引している。【中日担当 伊東大介】
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