ユニークな取り組みで知られる桂浜水族館(高知市)。コツメカワウソの赤ちゃんたちが離乳に向けてトレーニング中の様子をツイッターで紹介し、注目を集めています。広報担当者に話を聞きました。
高知の名勝「桂浜」の浜辺に建つ桂浜水族館。
そのツイッターアカウントは、飼育しているいきものたちの画像だけでなく、飼育員も多数登場するユニークな投稿でたびたび話題になっています。
今月17日に投稿されたのが、コツメカワウソの赤ちゃんたちの画像です。
ツイートに「離乳に向けて、ちょっとずつお魚を食べる練習中」とあるように、飼育員に支えられながら、骨や皮を取り除いた魚の切り身を食べる様子が写っています。
この投稿に対して、「かわいい」「疲れた心と身体に染み渡る」「いっぱい食べて大きくなってね」といったコメントが寄せられ、いいねは1万8千を超えています。
「まだみんな感覚的にびっくりしたり嫌がったりしながらも、少しずつ『魚を食べる』ことを覚えてきているので、順調だといえると思います」
そう話すのは、桂浜水族館の広報担当者です。
現在飼育しているコツメカワウソの赤ちゃんは、3月2日に「王子」と「桜」の間に生まれた3頭。
これまで桜の母乳で育ってきましたが、4月16日から魚を食べる練習を始めました。
お尻を持ってあげたり前肢を支えてあげたりと、個体によって違う食べやすい方法を探しながらの給餌だといいます。
「時間を決めて短時間で実施していますが、2週間ほどで大人と同じように魚を食べるようになると見込んでいます」
赤ちゃんたちはまだ一般公開されておらず、名前も決まっていません。
王子と桜には全国にファンがいることもあり、記録も兼ねて赤ちゃんたちの成長の様子をツイッターなどで共有しているそうです。
その可愛さや愛らしさから人気のあるコツメカワウソ。
桂浜水族館でも、カワウソ舎前で「ペットにしたい」「家で飼いたい」といった声がよく聞こえてくるそうです。
「しかし、これはとても悲しい問題です」と広報担当者。
安易に「飼いたい」と思う人が増えることで、密猟による野生個体の減少、密輸問題などが深刻化しているからです。
「これを機に『可愛い』だけでなく、その先にあるカワウソが抱える問題にも目を向け、さまざまな生きものが直面している問題や人類の課題について学び、ひとりでも多くの人がカワウソの正しい愛し方について考える機会を得てくだされば、広報冥利に尽きます」
そして、こう付け加えます。
「コロナが落ち着きをみせている今、ぜひ一度、水族館に来て水棲生物について学び、私たち人類がどうあるべきかをここでいっしょに考えてください。そうすることで、私たちはまた少し世界を変えることができるかもしれません」
からの記事と詳細 ( カワウソ赤ちゃん、お魚を食べる練習中 離乳に向けてまず切り身から - withnews )
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