Wednesday, September 9, 2020

どうしてもジャンクフードが食べたくなる原因は“腸内“にある!(ウィメンズヘルス) - Yahoo!ニュース

ポテトチップスやアイスクリームが食べたくて仕方ないのは、腸内細菌のせいかもしれない。米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究により、私たちが無性に欲しくなる食べ物の種類は、腸内細菌の構成によってある程度決まることが判明したという。その腸内細菌と上手に付き合っていく方法をご紹介。 【写真】「腸内環境」の改善を助けてくれる食べ物

食べ物に対する欲望を、減らすことができる?

体内には数百万個の微生物が住んでおり、その多くは胃や腸にテントを張っている。健康科学者たちは、この微生物をまとめてマイクロバイオームと呼ぶ。消化や病気予防といった幅広い身体機能を支えているらしい。研究チームは、人間のマイクロバイオームに関する多数の論文を再考察し、食べる物を変えればマイクロバイオームの構成も変えられると結論付けたという。それ自体は特にビッグニュースではないけれど、研究チームを驚かせたのは、その微生物によって私たちが無性に欲しくなる食べ物の種類が変わるということだった。

小さな微生物が原因?

体内の小さな微生物の働きによって、キャンディーやチップスが欲しくなるという。心理学者で研究チームリーダーのアテナ・アクティピスによると、体内の細菌は、満腹感に影響を与えるばかりか、胃と脳をつなげる神経路に働きかけて、欲しい物を脳に伝えることもできるという。また、味覚受容体を変えることもできるので、一部の食べ物が他の食べ物より魅力的に見えてくるそうだ。「微生物には、私たちを巧みに操り、特定の物を食べさせたり回避させたりする能力があります。だから、砂糖好きの微生物が腸内にあふれていると、何としてでもあなたに砂糖を摂らせようとするのです。そして、甘い物が欲しくなるというわけです」とアクティピス。

どうしたら欲求をコントロールできる?

ヘルシーな食べ物を好む微生物がたっぷり入った物を食べて、アンヘルシーな食べ物を好む微生物を追い出せば、腸内細菌の構成を24時間以内に変えられるという。ただし、腸内細菌の構成を変えるために食べるべきアイテムはまだハッキリしていない、とアクティピスは言う。しかも、アンヘルシーな細菌を追い出す食べ物は人によって異なる可能性が高いだろう。 「12万人の看護師を対象とした実験では、ヨーグルトの減量効果が証明されました」とアクティピス。ヨーグルトにはプロバイオティクスというヘルシーな細菌がたっぷり。でも、プロバイオティクスの菌にはたくさんの種類があり、それぞれがどう食欲に影響を与えるかは明らかになっていないという。 アクティピスの研究結果から現時点で言えるのは、ジャンクフードばかり食べていると、ジャンクフード好きの腸内細菌が増えるそう。結果的に、腸内細菌にアンヘルシーな食べ物を与えなければ、体に良くない物を欲する気持ちが、減少すると言えるのでは。 ※この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。

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