Thursday, October 29, 2020

福本超え周東、記録予感させた1カ月前の仰天プレー - ニッカンスポーツ

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ソフトバンク対ロッテ 12試合連続盗塁を決め日本新記録を達成したソフトバンク周東は笑顔を見せる(撮影・今浪浩三)
ソフトバンク対ロッテ 12試合連続盗塁を決め日本新記録を達成したソフトバンク周東は笑顔を見せる(撮影・今浪浩三)
  • ソフトバンク対ロッテ 1回裏ソフトバンク無死一塁、打者中村晃の時、周東は12試合連続となる二盗を決め、日本新記録を達成する(撮影・今浪浩三)
  • ソフトバンク対ロッテ 9回裏、サヨナラ暴投で勝利し、ソフトバンク周東佑京を出迎える工藤公康監督(撮影・今浪浩三)

<ソフトバンク4-3ロッテ>29日◇ペイペイドーム

ソフトバンク周東佑京内野手(24)が初回無死で二盗を決め、12試合連続盗塁成功で、福本(阪急)の持つプロ野球記録を49年ぶりに更新した。

チームは9回に逆転サヨナラで4連勝。リーグ優勝後も勢いを緩めることなく、2位ロッテに今季初のカード3連勝を決めた。

  ◇  ◇  ◇

速攻で決めた。初回無死。内野安打で出塁すると、続く中村晃の2球目でスタート。あっさり二盗を成功させた。「達成できると思っていなかったのでフワフワしています。早いうちに走って、楽になりたいなと思っていました」。1死から柳田の右前打で先制の生還。今季48個目。プロ野球新記録12試合連続の盗塁は、得点につながる理想的なものになった。

約1カ月前に、大記録を予感させるような、目を疑う光景があった。9月23日オリックス戦。遊撃守備に就いていた周東が二塁ベース右へのゴロをさばいた。一塁への送球がそれて、記録は内野安打。その一塁手がこぼしたボールに追いついたのがなんと、他でもない周東だった。49年ぶりの新記録に負けないくらい珍しい「いだてん」ならではの“スーパープレー”だった。

盗塁王を争っていた日本ハム西川の言葉が意識を変えた。先発定着する直前、9月の札幌での対戦時に「どうやって塁に出るかを考えろ」と助言された。四球でも内野安打でも、併殺崩れでもいい。一塁に出れば走ってチャンスメークできる。「日本新」の勲章は先発出場で、自ら塁に出てつかんだものだ。

昨年23試合だった先発出場は今季すでに72試合目。試合に出続けてこそ感じたものもある。「50でもしんどいなと思う。やらないと、シーズン60個の難しさもわからなかった」。勢いだけで終わらせずに、走り続けていくことが大事。周東自身が誰よりも感じている。「変わらずに塁に出て、チームの勝利に貢献したい。明日も走りたいですね」。その足で、新たな歴史をつくっていく。【山本大地】

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