競泳・日本選手権第7日(9日、東京アクアティクスセンター)東京五輪代表選考会を兼ねて行われ、白血病から復帰してリレー2種目の代表入りが決定している池江璃花子(20)=ルネサンス=は女子50メートル自由形準決勝で、24秒87の全体1位となり、10日の決勝に進んだ。男子100メートルバタフライは水沼尚輝(24)=新潟医療福祉大職=が51秒03で優勝し、51秒25で2位だった川本武史(26)=トヨタ自動車=とともに、日本水連が定める派遣標準記録をクリアしてそろって初の五輪代表に決まった。
泳ぐ楽しさを全身で味わった。女子50メートル自由形準決勝で、日大3年の池江が復帰後の自己ベストで学生新記録となる24秒87をマーク。全体1位で10日の決勝(午後5時17分スタート予定)に進出した。
「やっぱり50メートルって楽しいなと思う。疲労がくるかなと思ったけど、思ったよりない」
午前中の予選は流れるように楽に泳ぎ、25秒39の全体2位で通過。今大会8本目のレースとなった準決勝は、横一線だったラスト25メートル付近からグッと前に飛び出し、そのまま逃げ切った。
すでに400メートルメドレーリレーと400メートルリレーの五輪切符を獲得。日本記録(24秒21)を持つ50メートル自由形の決勝で、派遣標準記録(24秒46)を突破して2位以内に入れば、個人では初の東京五輪代表に決まる。「(派遣標準記録は)全く意識していない」。優勝に照準を合わせる。
今大会は昨秋に完成した五輪本番会場の東京アクアティクスセンター(江東区)で実施されている。闘病生活の長かった池江にとって、同会場での大会に出場するのは2度目。メインプールから、クールダウンなどを行うサブプールまで寒い廊下を通らなければならないなど、慣れない点が多い。湯たんぽを使うなど工夫しても体が冷えるため、この日の準決勝前は水中でのウオーミングアップを回避。陸上でのトレーニングのみで臨み、好結果につなげた。
大会最終日の10日は、午前に非五輪種目、50メートルバタフライの予選、午後から同種目の決勝、約1時間後に50メートル自由形決勝に臨む。今大会で100メートルのバタフライ、自由形を制した池江は「(予選は)余力を残しつつ、50メートル自由形がラストに控えているので(バタフライの)決勝をそこそこで泳いで、最後にいい形で締められたら」とレースプランを明かした。
開幕前には予想だにしなかった結果で迎える大会最終日。不屈のスイマーが、4冠で完全復活を印象づける。(角かずみ)
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