
米大リーグ・マリナーズからFAとなっている平野佳寿投手(36)がオリックス入りすることが5日、決定的となった。新型コロナウイルス感染拡大によってFA市場が例年以上に停滞する状況で、昨季終盤から獲得調査をしていたオリックスが1月下旬に正式オファー。平野本人がこの日までに、4年ぶりに古巣へ電撃復帰する意思を固めたもようだ。ヤンキースから楽天に復帰した田中将に続き、日米通算164セーブの守護神も帰ってくる。 【写真】オリックスのユニホームがなかなか似合う平野 平野のオリックス復帰が秒読みとなった。プロ野球関係者の話によれば、昨季終盤から調査していた古巣が獲得の方針を固め、1月下旬に正式オファー。米国でのプレーを最優先にしてきたが所属先が決まらない状況で、この日までに入団の意思を固めたもようだ。 17年オフに海外FA権を行使し、18、19年はDバックスで通算137試合に登板。昨季はマリナーズで4セーブを挙げ、FA後も複数のメジャー球団が興味を示していた。昨年12月には本紙の取材に応じ「米国でやり切ることが大事。簡単に日本に戻れるほど、甘い世界ではない」と強調。決意は変わらなかったが、新型コロナウイルス感染拡大によって、オフの市場は例年以上に停滞したままだった。 一方、オリックスはメジャー挑戦後も平野と良好な関係を続けてきた。入団から退団まで身につけていた背番号16を空き番号のままとし、実績に加え、人間性やリーダーシップを高く評価。平野が日本球界復帰を視野に入れた場合に備えてきた。2年連続最下位に沈んだ昨年、セーブ数は12球団最少の20。主に抑えを務めてきた増井、ディクソンはともに今季から先発要員となるため、救援陣の強化を目指していた。 セットアッパーのヒギンスや、育成出身の3年目右腕・漆原らを候補にしているストッパーは経験が不可欠なポジション。14年に当時のパ・リーグ新記録となる40セーブで最多セーブのタイトルを獲得し、日米通算164セーブの元守護神は文句なしの戦力補強といえる。 平野本人は昨年11月に帰国し、京都府内を中心に自主トレを行ってきた。05年の大学生・社会人ドラフト希望枠で入団し、17年までオリックスひと筋。「もう一度、オリックスに恩返しをしたい気持ちはあります。何かあった時に力になれれば…」と、変わらぬ古巣愛を明かすこともあった。今季、メジャーからのNPB復帰は楽天・田中将に続き2人目。4年ぶりの電撃復帰で、巻き返しの切り札となる。 ◆8回ヒギンスとの“必勝リレー”も オリックスが平野に期待するのはクローザーの役割だ。一方、11年に最優秀中継ぎ投手に輝くなど日米通算187ホールドを誇る右腕を、セットアッパーとして起用する選択肢もある。 平野のメジャー移籍後、穴を埋めたのは増井(19年18セーブ)とディクソン(19年18セーブ、昨季16セーブ)だったが、今季はともに先発再転向が決定。平野の復帰を想定していない段階での新守護神の最有力候補は、昨季チーム最多の19ホールドを挙げたセットアッパーのヒギンスだった。平野が抑えを任されれば、ヒギンスは今季も「8回の男」となる。 また勝ちパターンとして、昨季終盤に2セーブを挙げた漆原や、同1セーブの鈴木の台頭に期待。中嶋監督はK―鈴木、張奕の救援適性もテストしている。 ◆平野 佳寿(ひらの・よしひさ)1984年3月8日、京都府生まれ。36歳。鳥羽高から京産大に進み、2005年大学生・社会人ドラフト希望枠でオリックス入団。11年最優秀中継ぎ、14年最多セーブ。17年WBC日本代表。17年オフに海外FA権を行使し、Dバックス入団。20年はマリナーズでプレーした。186センチ、84キロ。右投右打。既婚。
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